[2015/01/08]
どれがベスト?スマホ対応サイトの構築方法3種
Googleは今週、スマホ対応の設定方法3種についてレクチャーを(英語圏向けに)行うと発表しました。今年はスマホ対応強化が更に強く進められそうです。
この、Googleが提示する3種のスマホ対応方法について、それぞれの長所・短所、また参考になるツールを、本記事で改めてまとめます。
スマホ対応の設定方法3種
サイトをスマホ対応させたい場合、Googleが提示する下記の3種の方法からいずれかを選ぶことになります。
なお、方法によっては、同じコンテンツでもデバイスごとに別のURLやHTMLで配信することになります。こちらも併記します。
設定方法 | URLの変更 | HTMLの変更 |
---|---|---|
レスポンシブウェブデザイン | なし | なし |
動的な配信 | なし | あり |
別々のURL | あり | あり |
どの方法を選ぶかにより、その後のサイト管理の方法が変わってくるため、それぞれの長所・短所を確認する必要があります。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
レスポンシブウェブデザイン
1つのURL・1つのHTMLで、デバイス環境ごとに異なるデザインを表示する方法です。まずは長所・短所を確認します。
長所 | |
---|---|
URLが一つ |
訪問ユーザがデバイスをまたいでシェアやリンクでき、使い勝手が良い 検索エンジンがインデックスしやすい |
合理的なユーザビリティ | デバイスごとにカスタムされたコンテンツ配信が可能 |
横長画面・縦長画面への対応が柔軟 |
ユーザごとに縦長画面・横長画面の違いがあっても、自然に対応可能 リダイレクトがない サイト読み込みに時間がかからずパフォーマンスが改善する |
短所 | |
---|---|
慎重な計画が必要 | HTMLがデバイス間で共有されるため、デバイスごとに最高のユーザビリティを実現するため、慎重に設計する必要がある |
公式Googleディベロッパーズガイドでは、3種のスマホ対応方法のうち「特定のURL形式が優先されることはありません」と書いていますが、その実Googleは、レスポンシブウェブデザインを最も頻繁に推奨しています。 | その理由は、後述する他の方法に比べ、サイト運用管理が比較的シンプルになること、そして、Googlebotがクロールしやすいことです。レスポンシブウェブデザイン採用自体が直接SEO評価につながるわけではありませんが、サイト管理者側にもGoogle側にも、サイトを扱ううえでメリットがあるわけです。 |
動的な配信
URLは1つですが、アクセスするデバイスごとに異なるHTMLを配信します。Webサーバがデバイスの種類を検知して別々のHTMLを配信する方法で、「動的コンテンツ配信」あるいは「ダイナミックサービング」とも呼ばれます。長所・短所は以下です。
長所 | |
---|---|
ユーザビリティをカスタムできる | デバイスごとにカスタムされたコンテンツ・レイアウトを利用できる |
変更が簡単 | 他のデバイスを気にせずに、特定のデバイスの画面サイズ向けコンテンツやレイアウトを作れる |
読み込みが早い | 合理的なコンテンツ作成でデバイスごとに最適な読み込み時間に調整できる |
URLが1つ | レスポンシブルデザイン同様、ユーザは1つのURLで利用できる |
短所 | |
---|---|
コンテンツが分岐する | 同じコンテンツなのに複数のカスタムセットが存在してしまう。CMSがそれに対応していない限り、セット間のコンテンツ更新・同期が煩雑 |
別々のURL
コンテンツは同じでも、デバイス環境ごとに異なるURL・別のHTMLを配信します。長所・短所は以下です。
長所 | |
---|---|
デバイスごとにユーザビリティをカスタムできる | 他のデバイスを気にすることなく、最も自由にスマホ対応サイトを作れる |
変更が簡単 | 他のデバイスを気にすることなく、自由にスマホ向けサイトを作れる |
短所 | |
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URLが複数できる | デバイスをまたいだページ共有の際など、リダイレクトほか注意が必要 リダイレクトの際に余計な読み込み時間が生じる |
コンテンツが分岐する | 1つのコンテンツに2つ以上の異なるセットが存在し続けるため、データ管理が非常に煩雑 |
まとめ
レスポンシブデザインは、最初の設計が面倒なため、多くのサイト管理者が導入に二の足を踏んでいるのが現状だと思われます。ただ、基本的には、一度しっかり設計されたレスポンシブデザインを導入してしまえば、その後のサイト・コンテンツ管理は、他の方法に比べてシンプルになるはずです。
一方、動的な配信、および別々のURLという方法だと、比較的楽にスマホ対応ページを用意できる反面、その後の管理は大変になります。とくに、コンテンツが複数のセットに分岐してしまう点と、リダイレクト等の設定に気を使う点では、常に情報の整合性やユーザビリティ、Googlebotのクローラビリティを細かく気にしてサイト管理を続けることになりかねません。
参考:導入に役立つGoogle公式ツール
いずれを選ぶにせよ、それぞれの方式の具体的な導入方法については、Googleディベロッパーズで日本語のガイドが用意されています。こちらのURLのページ中段にあるリンクから、それぞれの方法に応じたガイドを参照することができます。
また、Googleでは、サイトが最終的に(Google基準の)スマホ対応と言うに足るものかどうか、確認するためのツールを用意しています。モバイルフレンドリーテストです。これに「合格」すれば、サイトのスマホ対応は一通り問題なし、スマホ版Googleでも、あなたのサイトに「スマホ対応」のラベルが表示されるようになります。
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