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「OpenStack」の最新リリースである「Liberty」が米国時間10月15日にリリースされた。今回の目玉は改善された管理機能だが、コンピュートプロジェクト「Nova」にも、スケーリングを容易にするための「Nova Cells」の新バージョン(Cells v2)が導入されている。
OpenStackによれば、Cells v2は従来とは異なりデータベースやメッセージキューを使ったクラスタリングを必要とせず、クラウドをより分散的な形でスケーリングすることを可能にする。
過去のバージョンのOpenStackでは、Cellsの機能を利用するには、Novaの実行モデルを大きく変更する必要があったため、これを利用できるユーザーは少なかった。
OpenStack FoundationのエグゼクティブディレクターであるJonathan Bryce氏は、「Cellsの今後のリリースでは、これが最初からNovaを展開しセットアップする際のデフォルトの仕組みになる計画だ」とBryce氏は言う。
OpenStackはRackspaceとNASAによって2010年にスタートした、標準的なハードウェアを使ってパブリッククラウドやプライベートクラウドを構築する際のコンポーネントを作るためのオープンソースプロジェクトだ。
今では、OpenStackはCisco、Dell、HP、IBM、Intel、Oracle、Red Hat、VMwareなどを含む200社以上のベンダーに支援されており、緩やかに連携するさまざまなプロジェクトに取り組む大規模な開発者コミュニティーを抱えている。
管理面では、共有ライブラリが導入され、設定管理が改善された。また、「Heat」と「Neutron」の各プロジェクトには役割ベースのアクセスコントロールが導入された。これは、ネットワークとAPIのあらゆるレベルで、セキュリティ設定を細かく制御できるようにするためのものだ。
「これまで一部のプロジェクトでは役割ベースのアクセスコントロールが可能だったが、すべてではなかった。今回は、オーケストレーションプロジェクトのHeatとネットワーキングプロジェクトのNeutronでも大きなアップデートがあった」とBryce氏は述べている。
Neutronプロジェクトでは、これらのアクセスコントロールの対象は、誰がAPIを呼び出すことができるかや、誰がインターフェースにアクセスできるかだけでなく、仮想ネットワークリソース上のトラフィックの管理にも及んでいる。
Bryce氏によれば、「役割ベースのアクセスコントロールをポートレベルにまで設定し、どのトラフィックがどこに移動しているかを調べ、APIに対するアクションだけでなくネットワークリソースに対するアクセスまで制御することができる」という。
OpenStack Foundationによると、LibertyではNova、Horizon、Neurton、Cinderなどの各プロジェクトも、スケールや性能の面で改善されているという。さらに、「Kubernetes」、「Mesos」、「Docker Swarm」をサポートする「Magnum API」サービスの初めてのフルリリースをサポートしており、統合エンジンとしての機能が強化されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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