モバイル決済大手のSquare(スクウェア)がとうとう、アメリカで上場申請をしたようです(モバイル決済とは?という方はこちら)。
これで「いつ上場するの?」という話題だけでなく、「赤字たっぷりだけどこのまま上場できるの?身売りが先じゃない?」といった負の話題も創りだしてきたSquareがやっと、IPOの準備に入ったことになりますね。
カード支払サービスのSquareが上場を申請した。2015年上半期の詳細な財務内容を含む S-1上場申請書の提出と同時にSquareのすべての財務取引は一時停止されている。
英語が読める方はSquareのS-1上場申請書も参考に(こちら)。
売上は充分だけど損失も充分なSquare:
記事によるとSquareは未だに巨額の赤字を抱える企業のままの模様。こういった新興ビジネスというのは利益を出すのが難しいとは言え、半期で日本円にして100億円近くもの損失を出しているのは気になるところですね。
S-1申請書によれば、2015年上半期のSquareの売上は5億6060万ドル、損益は7760万ドルの損失となっている。昨年上半期の数字では、売上は3億7190万ドル、損失は7940万ドルだったので、今年は財務状態が大きく改善されている。
赤字でも時価総額が高くなるSquare:
まあTwitterが上場した際でもそうでしたが、たとえ赤字であっても将来性のあるビジネスにはきちんと株価がつくのがアメリカの良いところ。
Squareもボロ株としてではなく、時価総額がすくなくとも6,000億以上の企業として上場することになるでしょう(過去に6,000億円の時価総額として資金調達をしているため)。下記記事によると9,000億円くらいになるんじゃないか?という推測です。
公開される株式数や株価については、今後投資家からの反応などをみながら決定されることになるが、WSJではスクエアが提出書類のなかで最大で2億7500万ドル相当の株式を公開する用意があるとしていると記している。
また同社がJPモルガン・チェース(J.P. Morgan Chase)などの一部の投資家と結んだ資金調達に関する契約のなかに、株式公開価格が1株18ドル56セントを下回った場合には投資家側が追加の株式を取得できるとする条項がいることをあげ、この18ドル56セントで公開された場合、同社の評価額が74億ドルになると指摘している。
以上、モバイル決済大手のSquareがNYSEに上場申請!フィンテック分野における有力企業が、一体どのくらいの時価総額で上場するのか期待です…という話題でした。
こういった企業が続々と今後は世界中で新規株式公開を果たしていくことになっていくはずなので、日本におけるフィンテック関連企業も頑張って欲しいですね(フィンテックとは?という方は下記記事を参考に)。