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Another life online~ファンタジーな世界で最強の農家~ 作者:リアルチートが欲しい

見習い農夫編

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24話目 エルフの賢者

別作品に掲示板ネタ投稿しました。
 グレアムさんに料理をご馳走になった次の日。
 今日は初めての城ということで、グレアムさんに引率してもらって城に来た。
「それじゃあ、これが入城許可証だよ。」
 渡されたのは緑色に染められた革に銅のコインが付けられたパスケースくらいの大きさの物だった。
「再発行はかなり面倒な手続きが必要だからなくさないでね。」
 兵士に見せ、城に入ってからアイテムストレージに入れた。
「まず、仕事場に案内しよう。ここからなら中庭が近いかな。」
 そう言って先に進むグレアムさんについて行きながら辺りを見回す。
 門の先はホールになっていて、左右に一つずつ通路があり、正面には二階に続く階段と通路が一つ。
 グレアムさんは正面の通路に向かった。
「この通路の途中に中庭がある。そこがテッド君の通うことになる仕事場だよ。ちなみに、中庭を素通りして先に行くと通路が左右に分かれるんだ。右に行くと私たちの仕事場の調理場で左に行くと練兵場だよ。ちなみに練兵場はホールの左通路からも行ける。…遠回りだがね。」
 しばらく歩いていると中庭についた。
けっこう広く、学校のグラウンドくらい?ありそうだ。
「ここが中庭だよ。奥に見える硝子張りの建物が薬草園だ。フィーガル老師には話を通してある。迎えが…ああ来たね。」
グレアムさんが目を向けた方を見ると、水色の猫がトコトコと歩いてくる。
「…あの猫が迎えですか?」
「ああ、フィーガル老師の使い魔の一体で、アクアキャットと言う魔物らしい。…やぁミスト、ご苦労様。彼が昨日話したテッド君だよ。案内は頼んだよ?」
 グレアムさんの言葉に「にー。」と一声鳴く水色の猫〈ミスト〉。
「…えーと、ミストでいいんだよな?俺はテッドだ、よろしくな。」
「にー!」
 ミストは、よろしく!と言うように俺の足にすり寄ってくる。人懐っこいヤツのようだ。
「か、可愛い…!」
 セリーナはすでにミストの虜のようで、目をキラキラさせている。
「…セリーナちゃん?わかってると思うけど、調理場は動物厳禁だよ。もちろん衣服に毛を付けてくるのも許さないからね。」
 グレアムさんの言葉にショックを受けたように立ちすくみ、涙目になるセリーナ。…南無。
「元気だせ、セリーナ。ミストはお前の分も俺が可愛がるから!」
 グッとサムズアップしてやると、セリーナは「裏切られた!」みたいな半泣き驚愕顔で、ふぇ~、とか言っている。
「…このままではセリーナちゃんがここを動きそうにないね。テッド君すまないが、ミストと老師の所に行ってくれるかな?」
「了解です。」
 グレアムさんはセリーナの襟を摘まんで、俺をうながした。
「あっ、ちょっと!ちょっと指先でつつくだけなら…!あ、あああぁぁぁぁーーー……」


「この温室か?」
「に!」
 ミストに連れられてきたのは教室2つ分くらいの大きさの硝子張りの温室だった。
「そうか、ここにエルフの賢者が…。」
「…に?」
「…長い時を生き、莫大な知識と魔力を持ち、まるで大樹のような佇まいの賢者…。」
「……に、にぃ…?」
「長い白髪と長い白髭で、でもドワーフみたいなごわごわしたのじゃなくて、こう、手入れの行き届いた…。」
「………(ふるふる)」
「…いや、会ってもいないんだから想像で語るのはよくないよな。」
「…に~。(ほっ)」
「知的なメガネ研究者な可能性もあるからな。」
「…(こてん)」
「よし、行くぞミスト!…ミスト?寝てる?…俺1人で行けってことか?」
「…に。」
「…?まぁともかく、案内ありがとうな。行ってくるよ。」
「…に~。」


 何故かテンションの落ちたミストをその場に残し、温室に入る。
 色とりどりの花や、様々な形の薬草。
 ぶっちゃけ、3割くらいしか判らない。[初級植物知識]じゃたりないのか…。
 温室の最奥、睡蓮のような花が咲いた噴水のような設備の前にその人はいた。
 外見は二十歳ぐらいだろうか?
170㎝ほどの身長、綺麗な銀の髪、凪いだ湖面のような青の瞳。長い耳と神秘的な美貌がエルフであると教えてくれる。
 …そして、おそらく“D”と思われる、その膨らみが、“彼女”が、女性であると、主張していた。
…。辺りを見回すが、人影は彼女以外ない。
「…。」
「…?」
 彼女を見る。
 銀髪青眼、高身長でグラマー。
 髪は腰までのロングストレート、表情は薄い(無表情に見えるが、どことなく困惑している雰囲気を感じる)。
 緑と白の神官服のような衣装だ。

「…、あの、もしかして、貴女がフィーガル老師ですか?」
「(コクリ)」
 …老師、女性だった。しかも、テンプレから外れてるし。…しかし、コレはコレで…。うん、美人な女賢者!いいじゃない!
 テンプレ、エルフの賢者じゃなくてもいいじゃない…。
「ああ、良かった。あの、俺は、」
「貴方がテッド?」
「あ、はい。テッドです。よろしくお願いします。」
「…そう、教えてあげられる事は、教えてあげる。…頑張って。」
「はい、頑張ります!」
「まずは(きゅ~)…。」
「…。」
「…ごはん。」

…、
……、
 …テンプレのエルフの賢者、カムバック…!
金髪碧眼ではありません。白g…銀髪青眼です。
エルフの賢者は、腹ペコでした。
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