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2015.6.24 WED
TEXT BY LIZ STINSON
PHOTOGRAPHS COURTESY OF LOWLINE
TRANSLATION BY HIROKI SAKAMOTO, HIROKO GOHARA/GALILEO
WIRED NEWS (US)
2012年の展示会向けに製作された小さな屋内公園。写真はKickstarterページより。
ダン・バラシュとジェームス・ラムジーは、マンハッタンの地下に公園をつくろうとしている。ロウワー・イーストサイドの騒がしい通りの真下に、だ。
このプロジェクトには、それにピッタリの名前がつけられている。ニューヨークにある有名な公園「ハイライン」[高架貨物線の跡を再利用した空中緑道]をもじった「ロウライン」だ。発起人たちは3年前から、自分たちの計画を現実のものとするにはどうすればいいかを探ってきた。
関連記事:「仕事場でも自宅でもない『公共の場』がいまの都会には足りない」 ダン・バラシュ(THE LOWLINE エグゼクティヴ・ディレクター)
場所はある。それはデランシー・ストリートの下にある1940年代後半から放置されている築107年の廃駅で、約4,000平方メートルのスペースだ。デザインもある。ところどころに天窓がぽっかりと口を開ける、さまざまな植物で満たされた空間である。さらに、そのスペースに太陽光を導入するテクノロジーもある。
このプロジェクトでは、韓国と英国のジョイントヴェンチャーSunPortal社の技術を利用しようとしている。同社が提供するのは、自然光を集め、それを光ファイバーを使って地下に運ぶことを可能にする技術だ(以下の画像)。
トンネルを照らすSunPortal社のシステム。画像はKickstarterページより。
チームはこのほど、プロジェクトのテストスペースとなる「ロウライン・ラボ」の設立資金を集めるために、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で資金調達のキャンペーンを開始した。
そのテストスペースでは、実際のロウラインに用いられる予定のテクノロジーが試される。もし資金が20万ドルの目標額に到達したら、ロウライン・ラボはロウワー・イーストサイドにある面積約470平方メートルの真っ暗な倉庫内に設置され、最終型の地下公園と同じ薄暗い環境を模倣することになっている。チームは半年間、ソーラーテクノロジーのテストを行い、植物が地下環境での生活にどのように反応するかを確かめる予定だ。
なお、チームは2012年にもKickstarterで資金集めを行い、15万ドル以上を集めることに成功。実物大の試験モデルを製作し、公開イヴェントを行った(冒頭の画像)。
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