イオン、複数企業と共同で専用貨物列車 安定供給やCO2削減、価格面で期待

SankeiBiz(サンケイビズ)
企業間で鉄道貨物への関心が高まっている。イオンは食品や日用品のメーカーなどと共同で専用の貨物列車を7月下旬から8月上旬の日曜深夜、東京-大阪で走らせる計画だ。年間を通じ輸送需要が高い8月上旬は企業のお盆休み前にあたり、例年トラックの確保が難しい。鉄道の活用で、安定的な物資供給や調達を図るとともに、二酸化炭素(CO2)排出も削減する。
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景気の過熱でトラック ドライバーの確保が困難になっている。貨物列車なら、エコロジーであり、また、トラック輸送に比べ事故のリスクも格段に低い。
陸上輸送において、トラックから貨物への流れが望ましい。

トラックドライバー不足問題の要因と対応について
https://www.nittsu-soken.co.jp/report/logistics/report21.html
以下引用
 運賃についても、ドライバーの労働実態に見合った賃金を支払うことができる適正なレベルの負担も必要となろう。現在のトラック輸送の運賃単価は、さすがに限界にあると考える。それは、厳しい運賃単価の下でのトラック事業経営の結果が、ドライバーの労働条件の低下を余儀なくしているとみられるためである。荷主企業においても、引き続き物流コストの削減が不可避であろうが、末端での輸送単価の見直し分を、サプライチェーン全体の中で、無駄な輸送や無駄な保管を排除する効率化によって吸収すべきと考える。
 「ドライバーに優しい物流」の実現には、運送事業者の自助努力のみならず、荷主企業や消費者を含めた社会全体の理解と協力が不可欠である。その結果が、我が国の経済活動に必須なトラックドライバーの安定的な提供につながるものと考えるところである。
こいつと自動運転トラックの組み合わせは最強
鉄道貨物の輸送量は年々減少し、1987年度には5600万t以上であったものが、2011年度には3000万tを切るところまで落ち込んでいた。ところが、2012年度は微増と輸送量が回復傾向を示しており、トヨタは、「TOYOTA LONGPASS EXPRESS」で自動車部品を愛知県の工場から岩手県の向上まで輸送するなど、注目度は上がっていた。今回のように複数企業での活用が広まれば、さらなる輸送量の回復が見込まれます。
ちなみに、重量ベースで一番貨物列車で運ばれているものは、石油です。(2012年度)
日本は旅客輸送の鉄道利用率が高く、物流の鉄道利用率が低い。
イオンのような典型的なFMCG(fast moving consumer goods)で始めるのはハードルが高いようにも思うが、これがうまくいけば成功事例として様々な産業に影響がありそう。
モーダルシフトがいよいよ本格化してきたのかな。本来は、海、空から陸(鉄道&トラック)と、共通コンテナで運べるといいのでしょうが、確か日本はそれができなくて、積みなおす必要があり非効率だったのような。ドライバー不足でいよいよ、その非効率を上回るニーズがでてきたということなのでしょう。
地域と地域の幹線輸送は、環境面、コスト面的も列車が最適。ただ、ターミナルから各地域の拠点や店舗までの端末輸送が渋滞で非効率になり、幹線輸送もトラックにシフトしてきたというのが今までの経緯。イオンが端末輸送をどう考えているのか気になる。期間限定だから、その調査も兼ねているのかな。
トラック不足はここ数年とても大きな問題。台数だけではなく、コスト的にも小口配送が増え問題になっていると思う。鉄道の定時性はとても魅力的。輸送の量も多いので今後、物流の主役になっていくチャンスはあると思う。
自分で運転しててもそうだが、300キロを超えてくると自家用車はきつい。ちょうど東京から名古屋あたり。名古屋出張はやっぱり新幹線。貨物も人が運ぶ以上同じキツさがある。線路幅という制約のなかでいかに効率的に積み込み、最寄り駅からトラック輸送への積み替え作業が効率化できれば、有望な輸送手段になる。
モーダルシフトですね。
最近、ゴトコン(JRコンテナ)輸送はかなり減ったからね。
IRはともかく、流通は環境負荷よりコストやキャパを優先的に考えると思うよ。最近はトラックドライバー不足が深刻だから。
バフェットが数年前に貨物の会社を買収してたな。