古本街の路地裏に潜む定番デカ盛り炒飯●徳萬殿＠神保町

まずは都心でデカ盛りチャーハンといえばココという名店から。
神保町のセンター街ともいうべきすずらん通りと表の靖国通りに挟まれた路地、老舗喫茶さぼうる近くに居を構えるコチラはどー見てもただの中華屋さん。なのでデカ盛りと知らないで入ったらエライコッチャだろうなと余計な心配をしてしまう。
案の定というか店内はむくつけき男たちで常に一杯。レジ脇に積まれたスポーツ新聞などを眺めながら豪快に炒められる音をＢＧＭに過ごす感じが何ともタマラナイ。
デーンとやってきたチャーハン！！・・・料金的には一般的な町中華とそう変わらずとも、量は２倍くらいはある。だが見た目でビビっては胃に入るもんも入らなくなってしまうので、ここは深呼吸して目の前の山から確実に崩していくのが鉄則。味付け自体はやや大人しめながら案の定のシットリ具合なので、想像以上にスイスイ食べられてしまう。これが徳萬殿マジック！
ここのチャーハンの特徴としてチャーシューの細切れが多いのがあげられる。切れ端的ほぐし肉感覚でこれが否が応でもレンゲが進む。米自体があまり油っこく炒まってない分、チャーシューの油で全体がしっとりとしてくる。
また食後感があっさりなので意外に胃が重くならないのも嬉しい。無心に米が食いたい時には持って来いの一皿だろう。

下町中華のガチなデガ盛りヘルメット炒飯●光栄軒＠町屋

以前ばさのばさんも紹介されていた、東京東部下町のデカ盛りの雄といえばコチラ。
岡持のバイクがあるので単なる町の中華屋かと思いきや、開け放たれた丸見え厨房は多忙を極め、バイク数台は入れ替わり立ち代り。客もひっきりなしに押し寄せてくる。しかも皆ガタイのいい男たち。昼時ともなると大挙して押し寄せ、ＴＶやスポーツ新聞、マンガなどを見たり見なかったりで店内は独特のワールドに変化する。
チャーハンはヘルメットチャーハンの異名を持つ位、デカイ半円形がデカイ皿に盛られてやってくる。しかし料金は一般的な店より安いくらい。
ややペッチャリとした食感で油っこくモタれそうではあるのだが、食べると不思議と胃に来ない。具もたくさん入ってるわけではなく、ご飯の量に対して少なめ。炒め具合も弱めで味付けも濃くないが、玉子が食べやすい油感と相まって、米に絡むでもなく適度に固まりアクセントになって独特の味わいあるまとまりを生んでいる。
大盛はさらにこの上に１玉分が乗る。＋１００円という凄まじいコストパフォーマンス！他のメニューもバカ盛ながら、少なめにも対応してくれる。
出前注文は２時間くらい掛かるケースもよくあるらしく極至近のみの対応だし、食べに行っても待つこともあり、閉店時間ギリギリだと食べられないこともあるので、くれぐれも店の状況を汲んで頂ければと。

代官山にも程近いチョモランマ級チャーシュー炒飯●仙台や＠渋谷

渋谷と恵比寿のほぼ中間にある並木橋。ここから代官山へ向かう道があるのだが、丁度ＪＲの山手線等の線路を跨ぐ橋の袂あたりに、凡そ代官山が近いとは信じがたい昭和からと思しき飲食店がゴチャッと犇めいている一角がある。中でも一際異彩を放っているのがコチラ。宮城の郷土料理の店ではなく大衆中華食堂なのだが、昼頃ともなると近所に配送に来た宅配便のドライバー風や、近くの工事関係者っぽそうなガタイのいい男性ばかりが吸い込まれるように入っていく。店内は活気に溢れ、他の客が食べてる炒めものなどをチラ見するがどれも山と盛られたものばかり。
チャーシューチャーハンなるものを頂くと、おおっ、普通盛りとは思えない山盛りから賽の目に切られたチャーシューがこぼれ落ちるシロモノが登場！　皿から落ちないよう慎重に山を崩して食べると、町の中華屋らしいシットリとした米が味わえる。油も少し皿の底に溜まってるくらいの豪快な出来栄え。つーかこの皿、結構窪みが深く見た目より量がある。でもこのシットリ加減と細かいブロックチャーシューが食べやすく、美味しく完食出来る。まさかの土地でまさかの逸品に巡り会える。

テイクアウトで思いっきり食べまくれる炒飯●ぎょうざやさん＠柏

現在は柏でテイクアウトのみの店舗となったが、それまでは流山で一町の中華店として営業していた。
店名とは裏腹にデカ盛りチャーハンの店と知られ、現在のテイクアウト店となってからも健在で、持ち帰り用の透明パックにビッチビチにチャーハンが詰められる。
通常盛がＭで他店の大盛以上。Ｓが他店の普通盛で少し安くなる。Ｌが大盛り、そしてＬＬが超大盛りとなっている。
写真は流山時代のチャーハンＭ。むやみにレンゲを入れると崩れそうなので刺さっていた箇所から徐々に攻めていく。かなりホカホカながら、きちんと全体に味が行き渡っている。コショウのような粒が散見できるもさして濃くはない。味濃い目のチャーシューの塩梅もよく、玉子もふわふわ。そして特徴的なのがデカいブツギリのナルト！　たくさん入ってて、ザ男の子な味わいと、お店の人の安く腹いっぱい食べてほしいという気概に溢れた一皿だった。

流山時代の詳細レポートはコチラ↓
ぎょうざやさん＠流山～餃子追加は檄ムリ！！
http://goo.gl/mt21ZV

紹介しているお店はこちら！
店名：ぎょうざやさん
住所：千葉県柏市大塚町9-1
電話番号：04-7163-8077
営業時間：11:00～なくなり次第終了　
定休日：月曜休

週イチでワンコインになるヘルメット炒飯●珍来＠川口

再開発著しい川口駅東口で、長いこと朝方まで営業している中華屋がある。東京北東部や千葉で多く展開している町中華のグループながら、店やエリアによって盛りやサービスなど特徴があるのが面白い。
ここ川口店は中でも特に盛りが良く、チャーハンはヘルメットと呼びたくなるほどキレイな半円形の存在感のあるシロモノがデーンと出てくる。デカ盛りの店ではないので、多いと言っても大の大人なら完食できる常識的な量。
しっとり系でかなりホカホカのご飯。塩気も丁度よく、ご飯の割合に対して具が少なく見えるが、玉子のホクホク具合、チャーシューの味の濃い加減、フツー味極まれりといった塩梅。この、期待通りの味が出てくるというところも地元に長年愛される所以だろう。
平日と土曜は日替わりメニューがワンコイン５００円で、このチャーハンが月曜のみ５００円で食べられてしまう。また名物の餃子もビッグサイズで皮のシッカリしたもの。ハーフサイズともいうべき３コ餃子もあるので、疲れた帰宅時の栄養補給に一緒にガッツリいきたい。

火曜のワンコイン味噌ラーメンもオススメ！他のメニューのレポはコチラ↓
珍来＠川口～おかめ市の〆は地元密着店でないと
http://goo.gl/rbPbhH