Windows%E3%82%92%E7%84%A1%E6%96%99%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%9FMicrosoft%E3%81%8C%E5%AE%9A%E4%BE%A1100%E3%83%89%E3%83%AB%E6%9C%AA%E6%BA%80%E3%81%AE%E4%BD%8E%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%A7%E5%8B%9D%E8%B2%A0

Windowsを無料にしたMicrosoftが定価100ドル未満の低価格タブレットで勝負

こんなに短い期間にこんなに多くの人が買った製品は、過去にない。

最初のiPadが発売される日の数日前ぐらいに見たツイートを、今でも思い出す。名前は忘れたし、そのツイートは今では見つからないのだけど、テク界隈の人だったことは確かだ。その人は、今週の週末がiPadのない週末になるのは嫌だから、先週末から並んでいる、と書いていた。

これから新しいカテゴリを創りだすデバイスに対して、市場はそれほどまでにエキサイトしていた。その後のタブレット市場の成長は、爆発的だった。

しかしそのあと、奇妙なことが起きた: タブレットの市場はその全体が一気に成熟したが、不思議なことにPCや携帯やスマートフォンと違って、タブレットには、各社の新製品など、別の機種への買い替えという現象があまり起きず、ユーザの多くは最初に買った機種を長く使い続けた。

IDCが、おもしろいグラフを提供している(下図)。成長率がこれほど激しく急降下した製品は、たぶん過去にない。

Screen Shot 2014-11-26 at 10.17.56 AM

タブレット市場の成長は当分のあいだ、ゆるやかだろう。IDCが予測する各年の成長率はほどほどにプラスだから、出荷台数(上のグラフの青い棒)は一見堅調に見えるが、成長率そのものを示す赤い線は右下がりだ。だから青い棒も、前年との差が小さくなっている。

本誌TechCrunchも取り上げたが、IDCの予測ではiPadの売上は今後落ち込み、2018年にはやや回復して24.5%のマーケットシェアに落ち着く。Androidは今後数年間で量は大きく伸びるが、マーケットシェアは今年の67.7%から2018年は64%に下がる。

そしてWindowsタブレットは2018年に今年の3倍の台数売れて、マーケットシェアは今の倍以上になる。

タブレット市場でWindowsが伸びるという上の説は、意外だ。一体何が原因でWindowsタブレットはそんなに急成長するのか? まあiPadやAndroidタブレットと違って、初期値が小さいということもあるけど、成熟市場でそこまで行くか?

ところが今日(米国時間11/26)は、Microsoftウォッチャーたちが騒いでいる。100ドル未満のWindowsタブレットが各種出る、というのだ。スペックは大したことないと思うが、100ドル札でお釣りがくるタブレットが最初からWindowsを搭載しているというのだ。

Microsoftは、今のような市場の変化を読んでいたのだ。9インチ以下のデバイスでWindowsの価格をゼロにしたことによって、その100ドル未満機の準備ができた。以下、ぼくの過去記事からの引用を、我慢して読んでね:

Microsoftはスマートフォンや小型タブレットのWindowsを無料にすることによって、何をしたいのか? 身を売ってマーケットシェアを買いたいのだ。

スマートフォンのWindowsのコストをカットすることによって、OEMたちの歓心を買う。OSがタダなら製品価格を安くできる。OEMたちはこれまで、GoogleのAndroidを載せたデバイスを出すたびに、Microsoftに金を取られていた(Linux関連の特許料)。でもWindowsなら一銭も取られない。こいつは、良さそうだ。

Microsoftにはなぜ、こんなことができるのか? これによるMicrosoftの売上減少額は、実はそれほど大きくない。問題は、OEMの売上だが。

今まであった売上がなくなるわけではないから、Microsoftの財政は無傷だ。そして確実に、本当に欲しかったものが手に入る。マーケットシェアが。

Microsoftはそのパートナー経由で超安いデバイスを売り、そしてGoogleはローコストなAndroid機で人気トップの地位を確保する。

こうしてMicrosoftとGoogleが市場の成長という名のパイをローエンドで奪い合うとき、高級機で漁夫の利を独り占めできるAppleは、販売台数を高めに維持できる。それがIDCの説だ。つまり戦争はローエンドのタブレットで起こり、高級機市場はAppleがゆうゆう独占する。それがIDCの描くストーリーだ。

ローコストのWindowsタブレットに消費者がどんな反応を示すか、結果は今後6か月で出る。消費者の関心が予想以上に大きかったら、IDCの2018年の数字はかなりぐらつくだろう。

低価格機は、これから選択肢がさらに広がる。今年のクリスマスは、贈る方にとって楽だね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

広告

blog comments powered by Disqus

コメント

shigtak
GOPRO株主としては、ぜひ成功してほしい、続報を期待しています。
神崎渉瑠
7インチタブレットは多くの紙製手帳と同じ幅ということもあり使いやすいと思うが、ベゼルが大きいから非…
アサギマダラ
へえ、これは良いなぁ。これに続いて公共無線がもっと普及してくれればさらに……だけど
abology
كشف تسربات المياه نقل اثاث بالرياض تخزين اثاث…
Steve Jobs
ocnモバイルoneのsimカードlg g3で使えますか?
フォロー

新しい投稿をメールで受信しましょう。

Join 140 other followers