大腸菌も付着する恐怖!細菌まみれになる歯ブラシのNG保管法とは
毎日何気なく使っている歯ブラシは、一歩間違えば細菌の温床になりかねません。
ある調査では、調べられた歯ブラシすべてから、食中毒やさまざまな疾患を引き起こす大腸菌までも検出されたと言われています。
今回は、そんな細菌だらけになってしまう、危険な歯ブラシの保管法についてご紹介しましょう。
■トイレの近くなら腸内細菌も歯ブラシに付着
人の口内にいる細菌は300種類とも500種類とも言われ、すさまじい数の細菌がいます。その細菌が歯磨きのときに歯ブラシに移るため、歯ブラシも細菌が住み着いてしまいやすい場所なのです。
さらに大抵歯ブラシは洗面所や風呂場に置かれ、トイレの近くならトイレの水を流したときなどに水が飛び散り、本来は腸で検出されるような大腸菌などの細菌までも歯ブラシに付着してしまうと、米国アラバマ大学の歯周病学教授が指摘しています。
あるテレビ番組が歯ブラシに付着している細菌を分析したところ、調べた24本すべての歯ブラシから腸内細菌が検出されたそうです。
これは、風呂場と便器が一緒になっている欧米スタイルのバスルームの話ではありますが、日本だってバスとトイレ、洗面所がひとつになったタイプもありますし、ホテルなどでそのようなタイプのバスルームもあり、他人事とは言えません。
■菌だらけにならないための正しい保管法は
歯ブラシから菌を守る一番の予防法は、歯磨き後にきちんと歯ブラシを水でしっかりと洗い、口内から移ったバクテリアなどを流しておくことです。保管法としては、湿度のある環境は菌の繁殖を促してしまうため、閉め切った戸棚に入れたりケースなどで歯ブラシを覆ったりするのはNG。
また絶対に避けるべきなのが、歯ブラシを誰かと共有すること。トイレから移った細菌が、ダブルで人の口に広まってしまう危険があります。
ブラシ部分を上にして、まっすぐ立てておけば菌が空中に分散しやすくなります。また、1つのコップに複数の歯ブラシを立てて入れていると、歯ブラシ同士がくっついて歯ブラシ間で菌を移してしまうので、1つ1つの歯ブラシが触れ合わないようにしましょう。
抗菌効果のあるマウスウォッシュを利用するのも、一つの方法です。マウスウォッシュで口をゆすいでから歯磨きをすると、口内に大量にいる細菌が歯ブラシに移るのを減らすことができます。
さらに気になる方は、マウスウォッシュ液に洗った歯ブラシを浸して保管すれば、万が一細菌が残っていたり付着したりしても、歯ブラシの中で菌が繁殖するのを防げます。
どんなに一生懸命歯を磨いても、歯ブラシ自体が汚いのでは意味がありません。口臭予防を心がけるのと同じように、歯ブラシも正しく保管して清潔に保つよう気をつけたいですね。
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