高知県を代表する郷土料理と言えば「カツオのタタキ」だ。あぶった皮の歯応えと赤身のうま味が絶妙なハーモニーを奏でる。高知が誇る幕末の志士、坂本龍馬を描いた2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」でも、福山雅治演じる龍馬がうまそうに食べていた。今では和食レストランや居酒屋でも手軽に楽しめる魚料理の定番だ。
■香ばしさが身上
タタキといってもいろいろある。本場・高知の記者としては、断然「わら焼きタタキ」を推したい。わらであぶった昔ながらのカツオのタタキだ。煙でほどよくいぶされた皮の香ばしさは格別。ガスであぶったタタキでは決して味わうことができない。
高知にはわら焼きタタキを味わえる名店がそろう。わら焼きを体験できる施設もある。本場でなければ楽しめない、香り高きカツオのタタキの魅力を紹介しよう。
JR高知駅から歩いて15分。観光客だけでなく地元からも支持される人気飲食施設「ひろめ市場」(高知市)内に、「藁(わら)焼きたたき 明神丸」がある。春の大型連休や夏休みには長蛇の列ができ、2時間以上待つこともあるという。
平日でも食事時は行列ができることがあるため、記者は時間を外して食べに行く。オススメはタレをつけずに塩だけで食べる「塩タタキ」だ。鼻をくすぐる香りと濃厚なうまみ、モチモチした食感を一番シンプルな形で楽しめる。
統括店長を務める明神食品(高知県黒潮町)の亀谷領一さんは「わらの香りがカツオのうまさを引き立てるんです」と話す。売れ筋は厚切りのタタキ7切れとご飯、味噌汁などがついた定食で1050円。安くはないが、胃袋の大きい記者でも十分におなかがふくれる。
明神丸の約1キロ西、龍馬の生家のほど近くに創業140周年を迎えた旅館「城西館」がある。同館は宿泊客限定でわら焼きを提供している。タレで味わうのが原則だが、900円の追加料金で塩タタキにもできる。通常、タタキはあぶってから冷水で締めるが、この塩タタキはそのまま切り身にする「焼き切り」だ。
宿泊営業部長の藤本幸太郎さんに頼んで、特別に出してもらった。「まずは塩とワサビだけで」と藤本さん。一口食べると表面は温かく、香ばしいパリッとした皮の食感。中は火が通っておらず新鮮な刺し身そのものだ。臭みは全くなく、ワサビが味を引き立てている。
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