台風接近にともなって、外は大雨です。。。
今回は、ダイエットの記事ではなく、『妖怪ウォッチ』のヒットの秘密と
そこのことを個人の戦略に応用できなかを考えながら解説します。
早速ですが皆さん、『妖怪ウォッチ』ってご存知ですか?
最近どこに行っても目にしていませんか?
妖怪ウォッチとは
2013年7月にレベルファイブから発売されたニンテンドー3DS用ゲームソフトです。
出荷本数は100万本をこえており、先日発売された『妖怪ウォッチ2』も早くも100万本を超えている。
一作目のゲームの後にアニメや漫画、玩具などにクロスメディア展開し、現在、小学生男子を中心に爆発的な人気を誇っている。
玩具等は完売状態が続いている。
何故ここまで大ブレイクしているのか
『妖怪ウォッチ』のブレイクについて6つ切り口から説明をします。
⑴ストーリー性
簡単に言ってしまうとポケットモンスターを妖怪版にしたストーリ−になっています。
ある日、妖怪執事を名乗るウィスパーと出会った主人公は、妖怪たちと友だちになれる腕時計「妖怪ウォッチ」を手に入れます。
町には無数の妖怪たちが存在しているが、それらは「妖怪ウォッチ」をつけた主人公にしか見えない。
妖怪はバトルに勝利することで「友だち」になり、「妖怪メダル」を「妖怪ウォッチ」にセットすることで呼び出し、
仲間として戦ってくれる。といったような設定です。
このストーリーのポイントは『友だち』になってくれるという点です。
あくまで『友だち』として一緒に戦ってくれるというところが現代の子供には受け入れやすく、妖怪というところも
日本人にとっては親しみやすいことがポイントです。
⑵世界観
一方、世界観は、『ドラえもん』と同じような日常をベースに展開されています。
ポケットモンスターのような広大な世界ではなく、さくらニュータウンという町の近辺という日常です。
主人公が普段よく遊んでいる友人として、同級生のフミちゃん、お金持ちで理論派のカンチ、ガキ大将のクマの3人がいるが、
この構成は明らかに『ドラえもん』のそれをベースにしているように思われます。
⑶共感
主人公の天野景太が、キャタクターとして『普通』であることがポイントです。
この『普通』という点が、今の小学生にとって感情が移入しやすく、共感を持たれます。
共感を持つことによって、自分も『妖怪ウォッチ』を手に入れて妖怪を集めるということが
イメージしやすくなります。
⑷なりきりグッズ
ゲームの中には、『妖怪ウォッチ』と『妖怪メダル』というキーアイテムが出てきます。
注目は、『妖怪メダル』です。これは、ロングヒットを狙えるコレクションアイテムのため、集める楽しさや
売り出し方次第でユーザーの購買欲を継続的に惹き付ける要素があります。
仮面ライダーのベルトと関連グッズを売り込む戦略と同様に、おもちゃ業界のヒットさせる原則にのっとています。
グッズを売り込む戦略を仕組みとして嫌味なく、ゲームへ導入して自然に販売へと誘導するところが流石です。
グッズを使って実際の世界観のように楽しむために、アミューズメントゲーム機との連動やガチャガチャとの連携を
行っています。1つのアイテムと多数のメディアを関連させて体験させることで消費者は更にグッズが欲しくなります。
⑸間口を広げる
ゲームの発売前に先行し、漫画誌『コロコロコミック』や『ちゃお』への連載し、ゲームの発売後にはアニメ化によって
男の子だけでなく、女の子まで人気を広げることに成功している。
間口を広げることで
- ゲームはしないがアニメは見る
- アニメと玩具だけに興味がある
このように、原作のゲームは知らずにファンになった人が多い点も間口を広げた効果があります。
マスコットキャラクターである『ジバニャン』のぬいぐるみが可愛いため、女の子のファンだけなく、
大人の女性ファンも増えています。
⑹品薄戦略
今や関連商品である『妖怪ウォッチ』『妖怪メダル』はいずれも完売状態が続いています。
更にアミューズメントゲーム機もGWまでは、専用の用紙が品薄のために機械が停止しているなど
消費者が欲しくてもプレイできない状況が続いていました。
ガチャガチャもどこに行っても手に入らない状況が今も続いています。
こうした品薄状態が、逆に話題となり、メディアでも取り上げられるなど消費者の欲しい意欲を
沸き立てるだけなく、宣伝効果もありました。
最近では、消費者側からあまりに品薄な状況に対しての批判がメーカーへ殺到したためにメーカー側は
冬までに大量に生産することを発表しています。
↓写真は映画の前売り券についてくる妖怪メダルをもとめる方達が、映画館に行列ができている様子です。
最後に
妖怪ウォッチがここまでヒットした秘密は、6つの点がうまく融合したためです。
この法則を自分がビジネスで売り込みを行うことにも応用でき、ヒットさせるヒントとなります。
《妖怪ウォッチから学ぶ戦略》
- ストーリー性
- 世界観
- 共感
- なりきれるグッズ
- 間口を広げる
- 品薄戦略
最後の最後に
こういったグッズ関連の爆発的ヒットが起こるとお父さんとお母さんが一番大変ですね。。。
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