大阪HotNews極めて珍しいデザイン 淀屋橋大江橋 国の重文に2008/10/18
国の文化審議会が十七日に答申した重要文化財に、大阪府から御堂筋(国道25号)の一部である大江橋(大阪市北区)と淀屋橋(同市北、中央区)が選ばれた。「戦前期の極めて珍しいデザインの橋」と歴史的な価値が評価された。
大江橋は堂島川に架かる長さ八一・五メートル、幅三七・二メートルで鉄筋コンクリート造のアーチ橋。江戸時代は木橋だったが、一八八五(明治十八)年の洪水で流された。 一方、淀屋橋は堂島川と平行して南側を流れる土佐堀川に架かる長さ五三・五メートル、幅三六・五メートルで、鉄筋コンクリート造のアーチ橋。豪商「淀屋」が江戸時代に架橋したと伝えられている。木橋、鉄柱木橋を経て、一九一一(明治四十四)年の市電の敷設事業で本格的な鉄橋に替わった。 両橋は御堂筋の拡幅工事に合わせて付け替えが計画され、一九三五(昭和十)年に完成した。デザインは一般公募で採用した建築家・故大谷龍雄氏の案。アーチを多用した“南欧中世気風”といわれており、高欄部分はコンクリートに花こう岩を張り、側壁のアーチ部分は青銅製の鋳物飾りを付けている。二〇〇二年には大阪市の文化財に指定された。 大阪府の橋下徹知事は「うれしい。大阪の橋は渡るだけでなく、横から、川辺からきちんとゆっくり見てもらいたい」と指定を喜んだ。また府文化財保護課は「橋の重要文化財指定は大阪の近代土木史の一端を後世に伝える意味においても意義深く、府の水都再生にも貢献するものといえる」としている。 府内の重要文化財・建造物は九十五件、二所、二期で、うち国宝は五件となる。 2008/10/18のニュース
|
|
トップ > ニュース | |
本ページ内に掲載の記事・写真など一切の無断転載を禁じます。
すべての記事・写真の著作権は(株)新日本海新聞社に帰属します。 ネットワーク上の著作権について(日本新聞協会) ご意見・ご感想 は住所、氏名を明記の上Email:osaka@nnn.co.jpまで |