ベルリン=高野弦
2017年4月26日18時28分
トランプ大統領の長女イバンカ氏が25日、ベルリンで開かれた女性の社会進出について話し合う「女性20サミット」に参加した。大統領補佐官として初の外遊だったが、パネル討論で「父親は女性に理解がある」という趣旨の発言にブーイングを浴びるなど、ほろ苦いデビューとなった。
司会者から「あなたのお父さんの女性に対する態度を見ていると、女性支援に積極的なのか疑問が残る」と質問された、イバンカ氏は「彼が民間企業にいる時、何千人もの女性が一緒に働いていた。女性が男性と同じように働けると信じていることの証し」「私と兄弟との間に(育て方で)わけへだてはなかった」と説明。その上で「最先端の技術の分野でまだ女性の活躍が少ない」と訴えた。
会議は、今年7月にG20サミットがドイツで開かれるのに合わせて民間団体が主催。パネル討論には、メルケル首相や国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事らが参加し、女性の起業を促すための取り組みなどについて話し合った。
イバンカ氏の参加は、メルケル氏が3月に訪米した際に招待した。この日はドイツ企業で職業訓練の様子を視察したほか、ユダヤ人犠牲者記念館などを訪問した。(ベルリン=高野弦)
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朝日新聞国際報道部