「めんどくさい」
「アレもやらないといけない、コレもやらないといけない」
あー!すべてが面倒臭い!
あなたもそう感じたことはありませんか?
ぼくはしょっちゅう思っています。
この怠惰な心のささやきのせいで、どれほどの時間を無駄にしてきたことか。
余談ですが、古谷実が描いた『グリーンヒル』という漫画に、
「人類最大の敵はめんどくさいだ」
「世の中の問題のほとんどは面倒くさいが原因で起きている」
という言葉が出てきます。
-出典『グリーンヒル 3巻』-
確かに人は、
働くのが面倒くさいから金を盗み、
女性を口説くのが面倒くさいから痴漢を働き、
話し合うのが面倒くさいから戦争でケリをつけようとします。
確かに人類最大・最強の敵と言っても過言ではない。
ということで、僕はこの強大な敵をぶっ殺すための方法を長年研究してきました。
そして今回、研究の結果「極めて有効」と認められた手法を紹介したいと思います。
特に、7つ目に紹介する「タイムトラベル法」はとても有効なので、ぜひ活用してみてください。
とりあえずやり始める
いや、やり始める気力が無いから困ってるんだけど?
と思った人もいるでしょう。
でも、これ。科学的に有効な方法なんです。
簡単に言うと、やる気が無くてもとりあえず始めると、脳の「側坐核」というやる気と関係する部分が活性化して、やる気が湧いてくるという。
これを「作業興奮」と言います。
▲脳からバキバキとやる気がみなぎる様子
ほら、経験ないですか?
作文の宿題が出たけど、全然やる気が出ない。
けど、しぶしぶ机に向かって書き出したら、気分が乗ってきて一気に書けてしまったっていうヤツ。
あれですよ、あれ。
詳しくはこちらの記事に書いてありますので読んでみてください。
合わせて読みたい
とりあえず始めれば、やる気は後からついてきます!
まずは完璧主義をやめる
とりあえずやり始めればええってわかっても、なかなかできへんのが人情っちゅーもんやで
わかりますその気持ち。
ではそのやり始めるまでのハードルを上げているものは何でしょうか?
その内の1つが、完璧主義です。
完璧にやらなきゃいけない!と思うと、「あれも必要。これも必要」と、必然的に作業量が多くなりますよね。
で、やることが多いと思うとやる気が無くなるという。
これが良くない!
みんなの大好きな小説家・村上春樹先生も
完璧な文章など存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね
と、仰っているように、完璧を求めると絶望することになります(?)
なので、まずは完璧主義をやめましょう。
完璧にこだわって何も始めないより、完璧じゃなくても始めた方が良いに決まってます。
前者だと成果はゼロですからね。
やってるうちに気分が乗ってきたら完璧を目指す、でいいじゃないですか。
参考図書
とりあえず目標を下げる
まあ、これも完璧主義と似た話ですが、
目標が高すぎるとやることが多すぎてやる気をなくしてしまいます。
そればかりか、目標が高すぎると何かをやり遂げるにしても効率が悪いです。
かけ算の九九を覚える前に、2桁、3桁のかけ算を解こうとしているようなもんですからね。
目標は自分の身の丈に合っていないと意味がありません。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
合わせて読みたい
他人からやる気をもらう
やる気のある人、目標に向かって頑張っている人を見ているとやる気が湧いてくることってないですか?
よっしゃ!俺もがんばろう!!
と、背筋が伸びるあの感じ。
それを利用するんです。
というわけで、やる気のある人に近づいてそのおこぼれをもらいましょう。
そんなヤツ近くにいねーよ?
そんな人はテレビ番組の『情熱大陸』とか、『プロフェッショナル』とか見ると、ストイックな人たちがたくさん出てくるのでやる気もらえますよ。
テレビ見る時間なんてねーよ、という人はこちらの記事をどうぞ。
合わせて読みたい
場所を変える
人には「どう頑張ってもやる気が出ない場所」っていうのがあるんですよね。
例えば僕の場合、それは「自分の家」です。
自分の家ではどんなにやるべきことがあっても、面倒くさいという気持ちを振り払えません。
僕にとって、家とはゴロゴロしてリラックスする場所です。
これは幼い頃からそうでした。
だから、長い時間をかけて脳が「自宅=ダラダラする場所」と認識してしまっているので、抗いようがないんです。
これを脳科学の用語で「条件付け」といいます。
いわゆる後天的な条件反射です。
パブロフの犬という言葉を聞いたことがある人もいると思いますが、あれと似た様な原理ですね。
▲見えざる力で脳が条件付けされている様子
条件付けと作業場所についてはこちらの記事を参考に。
合わせて読みたい
そういうわけで、僕は自宅では作業できないことを知ってますので、何かやることがある時は外に出ます。
学生の頃はテスト勉強は図書館でしていたし、今だと作業は大抵カフェでやりますね。
あなたのめんどくさいは場所のせいかもしれません。
着替える
これも場所と似たような話です。
休日、朝起きて寝間着のままでいたら1日終わっていたっていう経験ありませんか?
服も条件付けと関係していて、気分と直結するんですよ。(たぶん)
SM嬢がボンテージ装着するとスイッチ入る的なね。
ぼくはテーラードジャケットを着ると気分がシャキッとします。
気分が乗らない時は、服を変えてみるのもいいですよ。
タイムトラベル法を使う
そもそも面倒くさいと思う気持ちは、「想像力のなさ」から生まれています。
「〇〇をするのが面倒くさい」
そう思ってしまうのは、
〇〇をしなかった場合に起こる悪いこと
または、
〇〇をした場合に起こる良いこと
を想像できないからです。
だから、これらのことを意識して考えるようにします。
例えば、こんな感じです。
例1. 宿題・レポートを書くのが面倒くさい
それをしなかった場合…
- 教師・教授からの信用を失う
- 怒られる
- 締切直前に泣きながら徹夜でやるハメになる
今やれば…
- 心のゆとりを持ちながら作業できる
- タスクを1つ消化した充実感を得られる
- 気になるあの子から「ごめーん、レポート見せてくれないかな?彼氏と遊んでたらやる時間なくて」と言われたときに見せられる
例2.掃除するのが面倒くさい
それをしなかった場合…
- 足場のない部屋での生活にイライラする
- 探し物が見つかりにくくてイライラする
- ハウスダストが舞って、くしゃみが止まらなくなって、窒息して死ぬ
今やれば…
- モノが片付いててスッキリ
- 部屋中キレイで気持ちいい
- 気になるあの子から「今から部屋に行ってもいい?彼氏とお家デートしたいんだけど二人とも実家暮らしでさあ。あ、デート中は〇〇君は外出してていいからね。」と言われたときに快諾できる
このように、めんどくさいと思うことをしなかった場合/した場合の結果を想像することをタイムトラベル法と言います。
やらない場合の損害とやった場合のメリットが明確になっていると、かなり強い動機付けになります。
面倒くさいと思っている時は、面倒くさいという気持ちで頭がいっぱいでそこまで考えが至ってないことがほとんどなんですよね。
このテクニックはとても有効なので是非使ってみてください!
10分やってみてやる気が出なかったやめていいというルールを作る
ここまでのテクニックを駆使しても、まだやり始められないあなたに最後の手段。
面倒くさいと思うのは、やはり「作業を始めればある程度の期間それに従事しなければならない。そしてそれに伴い自分は疲労するだろう」という予感があるからです。
で、あれば。
まずは10分でいい。
10分で終わってもいいから作業を始めるというルールを作る。
面倒くさいことでも、
10分で終わっていいんなら、まあ始めてやってもいいかな
と思いませんか?
もちろんこれは、最初に紹介した「やり始めたらやる気が出る」という作業興奮を期待してのテクニックです。
作業興奮を起こすために、やり始めるまでのハードルを極限まで下げてやるということ。
「10分でいい」という餌で自分を釣って、作業興奮を起こしたところで一気に片付ける!
これでどんな面倒くさいもぶっ殺したも同然です。
仮眠をとる
せっかく重い腰にアッパーを食らわせ、面倒くさいことをやり始めたのに、一向にやる気が起きない場合もあります。
それが起こるのは多くの場合、睡眠が足りてないときです。
眠気という鎧をまとった「めんどくさい」は、どんなに頑張っても打ち倒すことができません。
自分が楽しいと思っていることなら眠気を押して敢行できますが、ただでさえ「やりたくない」と思っていることを眠い状態でできるわけがありません。
しかし、ちょっと仮眠をとってみると頭がスッキリして、作業がどんどん捗った、というのはよくある話です。
なので、そういうときは寝てください。
具体的には20~30分の昼寝がいいでしょう。
日中にこれ以上寝ると、逆に眠気が強まります。
昼寝のコツについてはこちらの記事に。
合わせて読みたい
昼寝などできる状況じゃない!という人はコーヒーを飲むなどして乗り切ってください。
コーヒーが効かない、コーヒー飲むと腹が痛くなるという人は、カフェインの錠剤もあります。
ぼくはコーヒー飲むと腹痛くなる人ですが、コレは飲んでも痛くならないし、かなり眠気をなくす効果がありました。
しかし、効果には個人差があります。
また、もし合わないと感じた人はすぐに服用をやめてください。
まずは、日頃の睡眠をしっかりとることが第一ですので、カフェイン類に頼るのは最終手段にしましょう。
以上、めんどくさいを消滅させるためのテクニック集でした。
どうせいつかはやらないといけないことです。
これらのテクニックを駆使してさっさと終わらして、楽しいことしましょう。