英語は元々嫌いでした。というか、単に興味ゼロでした。
人生に英語は必要ないと思っていたし、日本に来る人が日本語話せば?って本気で思ってました。
だけど今は思うんです。英語がわかるようになると、様々な国の人と話せるようになりました。さらに、色んな言語も少しわかるようになって楽しい!って。
英語は全くできなかった
今でこそ永住権を取ってカナダで暮らしているわけですが、こんな調子なので最初の頃の英語はそれはもう酷いの一言でした。
最初に行ったのはオーストラリアです。半年ほど英会話教室に通って、会社をやめてまで行ったものの、英語力はほぼゼロのままだと感じました。
通じなかったしわからなかった
空港にホストマザーが迎えに来てくれて、家に着くまで車中で話をしてくれたんだけど、何を言っているのか全くわからなかったし、自分の言いたいこともほぼ通じませんでした。薄気味悪い愛想笑いを浮かべることで精一杯でした。
今は英語で考える時もある
あれから数年。今では英語で物事を考えてる時もあるほど、英語の存在が身近になりました。正確に言えば、日本語で話をする時や書いている時は日本語で、英語で話をしたり書いたりする時は、何となく英語で考えているような気がします。
”何となく”と書いたのは、言語は抽象的なフローでしかなく、頭の中で具現化してから発しているわけではないからです。
会話は英語の方が楽かも
もしかすると、今は会話では英語の方が楽かもしれません。よく思うのは、英語だけの生活にしたいなってこと。頭の切り替えがうまくついていかないからです。夫との会話は日本語ですが日本人と日本語で話しているわけではないので、これもまた理由だと思います。
ただ、話すことと聞くことが好きなだけで、英語で読んだり書いたりするのは今でも得意ではありません。むしろ苦手な方です。
ブログは日本語力のリハビリと、日本社会の常識から外れすぎないためのものだと考えている節があります。だからといって、英語が完璧なわけでは全然ないので、話が矛盾しているわけではありますが(;'∀')
日本語は英語よりも規則が厳しいので、表現に相当気を付けないといけないし、漢字も膨大な量なので、読み書きを続けていないと日本語力は失われていく一方だと感じます。敬語もね、本当はとてもやめたいです。笑
モチベーション
少しずつ英語ができるようになってくると、色んな国の人と話せるようになって、それが私にとって「楽しい」ことに気付きました。もっと話せるように、わかるようになりたいっていう渇望する想いが湧き出てきました。これがモチベーションになっています。
例えば、目が藍色で金髪のシモンが私と性格が似ているだなんて、英語が話せなかったらどうやって知れただろう? いつも怖い顔をしているようなイメージのロシア人やウクライナ人たちが、実は明るくて冗談好きだなんて、英語ができなかったら気づくことはなかったかもしれないって思うんです。
英語ができると世界が広がる
英語ができるようになってくると、世界が大きく広がります。
ゲートが開くみたいに、目の前に道が拓けるようになります。
なんか教材の勧誘みたいですね(;'∀')
他の言葉も少しわかるようになってくる
クラスメートや元同僚には、母国語が英語でない人も沢山いました。彼らが同じ国の人たちと話す時は当然その国の言語になるわけだけど、観察しているとそれも面白いんですよ。初めは聞こえてくる音がただの雑音でしかなかったけど、英語がだんだんわかるようになってくると、少しずつ言葉の規則が見えてきたりするんです。気づいた時には、話している内容がわかる瞬間がちょくちょく出てくるようになってきました。
韓国語
言語の類似性について書くために、日本語と似てる言語から書くと、例えば、お隣の韓国語ってすごくわかりやすいです。
韓国語には似ている単語や表現が沢山あって、文法もほぼ同じなので、訛りがなければ話している内容も大体わかるようになってきました。
規則が分かると見えてくるものが増えてくるというのは当然のことなのでしょうけど、やはり自分で体感し実感するというところに大きな違いがあるようです。
中国語
韓国語の規則や特性が何となく分かってくると、大元である中国語も少しわかるようになってきました。韓国語には中国語起源の単語も多いわけですが、日本人は漢字の音読みができるので、それが良いみたいです。断片的にですが、中国語会話の内容がたまーにわかるようになってきました。
だけど、中国語の文法は英語的なので、ほぼ英語寄りだとして私は捉えています。中高で学んだ(漢文の読み方・語順+英文法)+漢字の音読み的なもの=中国語といった感じですね。実際はどうなのかはわかりませんが、そんな感じのイメージです。
聞こえてくるサウンドだとトーンが強いので怖いと感じても、集中してよくよく聞いてみると、全然大したことを話してなくて安心したりすることがあります。
「40分までにここに集合です」
「じゃあ、何かあったら電話してね」
英文法な感じで、漢字を並べたら何となく中国語もわかるので面白いです。
だから、私からしたら中国人が英語が習得しやすいのは当然だなんて思っちゃう。もとい、これはひがみです(*'▽')
フランス語
英語がわかると、フランス語も少しわかるようになる(かもしれないです)。
フランス語は聞いていると全く分からないけれど、文章であれば少し理解できるようになってきたような気がします。Hは読まないからHotelはオテルでHello Kittyはエロ―キテイ―で、とかそんなことがある程度わかってくると、フランス語を話すナタリーの英語の癖からフランス語ではこうなるんだなっていう想像が少しずつできるようになってきました。
ナタリーが単語を思いだせない時に英語で「〇〇のこと?」って聞くと、大抵ほぼ英語なフランス語が返ってくるので、これまたいとおかし。似てるって良いですねぇ。
フランス語としてわかるというではなく、あくまで英語と似ているから少しわかるというだけなんですが、いつかフランス語は本気で学びたいなって思います。
スペイン語
そんな感じで、クラス内のコロンビア人の会話が分かったことがありました。
彼らはスペイン語を話すのだけど、スペイン語同士だと早口だしさっぱりわかりません。だけど、ミゲールがスペインに8年住んでいたポーランド人のグラジーニャと会話している時にそれは起こりました。
ゆっくり会話していたということで、たまたまですがミゲールの質問に私が普通に答えてしまったんです。
いや、自分としては英語で話していると思ってそのまま英語で答えたんですが、ミゲールとグラジーニャは「何でわかったの?スペイン語勉強してんの?」ってかなり驚いてくれました。
私が特別なわけではないです。スペイン語は全く話せないけど、それでも英語を勉強すると少しわかるようになってくるようです。さすがスペイン語は英語のブラザーだって言われているだけありますね。
少しスペイン語がわかってくるようになると、映画に出てくるちょっとした字幕のないスペイン語がわかることがでてきました。規則が分かると、これも英語だっていう認識のまま理解ができようになりそうです。
フィリピンの言語:タガログ語
こういうことができるようになってくると、フィリピン人の会話はとてもスペイン語に似ているということに気付きました。ただ、会話の内容は現段階では全く分かりません。
フィリピン人のブリジットに聞いてみたところ、タガログ語はスペイン語を元に作られているとのことでした。どおりでスペイン語に似ているように聞こえるし、それ系の名前を持っている人が多いわけだって納得です。
これは歴史の上にあるものが背景なので、聞いてしまったことを反省しました。ブリジットは気にしていない様子だったので、それが救いです。
ヘブライ語
英語がわかるようになると、もっと面白いことが起こりました。
何とクラスにいた70歳のエジプト人のおばあちゃんが、カタカナを知っていたんです!
信じられます?なんでだと思いますか?
それは、カタカナがヘブライ語に似ているからであるようです。
カタカナとヘブライ語は似ている?
不思議な話が大好きなので、日本人はユダヤ人起源説だみたいな文章を読んだことはあるのですが、目の前でそうなのかもしれない!と思うことが起こって大興奮でした。
彼女、ライラはアラビア語を話すイスラム教徒で、頭にはヒジャブ(スカーフ)を被っています。70才で元高校教師の聡明な方です。
ライラとの会話はもちろん英語なんですが、ある日、カタカナで書かれた私のメモを見かけたライラが文字を読み上げたんです!
買う物リストか何かだったと思います。ライラは意味はわかっていなかったけど、カタカナをほぼ完ぺきに読むことができました。
アラビア語との共通点はわからない
アラビア語と日本語って全然違うような認識があります。アラビア語だけは、私の中で未だに共通点が全く見つかっていません。なのにもかかわらず、日本語を全く話せないライラがカタカナを読んでしまうんだから、その驚きといったら説明もできないほどです。
アラビア語・ヘブライ語・フランス語
ライラはヘブライ語が少しわかるということでした。
70才だということとその時代背景、そして元高校教師であり、国では相当な高等教育を受けてきたようです。だから、彼女のケースは多分特別なんだとは思いますが、それにしても衝撃的な出来事でした。詳しくは聞きませんでしたが、ライラはフランス語系のスクールに通っていたことがあり、他にフランス語もできるそうです。
「君が代」と「ヘブライ語」
あとから調べたことですが、「君が代」と「ヘブライ語」は似ているどころか、ほぼ完全に一致しているらしいです。キミガヨハは、クムバヨワ、八千代はヤチヨなんだとか。英語を学んだことから繋がって見えてきた思わぬ発見ですが、こういう経験や感動がさらなる欲求へと変わってくることを感じます。
英語を学ぶために私がした方法
私はものぐさだから地道な勉強みたいなのは性に合いません。学校へは通ったけど、学校よりも学外学習の方がはっきり言って役に立っていると思います。まぁ、私の場合は…ってだけかもしれないですけど(;'∀')
遊んで学ぶ
シカゴのサウンドトラックで発音を学び、北米版のドラクエで英語リーディングを学び、ディズニー映画でリスニングを学び、コメディー映画で基礎ユーモアは何ぞというものを学びました。印象的なものは、今でもいくつかセリフや文の一説を覚えています。
あとは、友達やクラスメートとのアクティビティーやお酒です(*'▽')
短めなドラマを観る
映画を集中して観るのは疲れるので、あまりしません。映画は英語で観る時もありますが、真剣に観たかったり好きな作品だったりすると字幕を付けて観ます。専門的な単語が続くような内容だったり、知識のない分野の話だと聞くストレスで楽しめなくなってしまうからです。ただ、日本の映画やドラマ関係はあまり観なくなりました。
ネットフリックスにあるような少し短めなドラマを観ることが好きです。社会系の学部を出ていることもあって、社会的なことに興味があります。北米での社会背景とか宗教的な考えとか社会の闇について興味を持って観ていると、そのうちに段々と内容が理解できるようになってきました。
好きなものを観ることが良さそうです。
気を付けていること
映画やドラマの内容を全部理解することは今でもできていないですが、コツはつかめたかなって思います。観ている時にわからないと困るキーワードだけは、必ず止めて調べます。書きます。で、また観ます。あと、観た後は翌日だとかどこかで話す時に意識的に表現を使ってみるようにしています。
こんな感じ。これが私には合っているみたいです。
個人的なお薦めはコメディ系
北米ではユーモア力が問われるので、抵抗がなければコメディー映画を積極的に観ることをおすすめしたいです。日常で使われているような、映画の中に出てくる使いまわしのできるジョークは重宝しています。子供向けではないですが、ハングオーバーやテッドは観ておかないと、話についていけないこともでてくるかもしれません。
映画の中に出てくるジョークを引用すると、その場でウケたり話が広がったりするだけでなく、相手からの親近感や信頼度が増すことを感じます。シンパシーってやつですね。
おわりに
英語がわかるようになると、色んな言語も多少わかるようになってきました。様々なバックグラウンドのある人たちと話せるようになりました。それが楽しいです。これを読んで興味を持ってくれた人がいたら、是非英語と遊びましょう。