自民党の二階俊博幹事長は26日、都内で講演し、政治家の発言をめぐる報道について「マスコミは余すところなくきっちり記録をとって、一行悪いところあったら、すぐに首をとれと(書く)。なんちゅうことだ」と批判した。今村雅弘氏が復興相を辞任する原因となった被災地をめぐる発言を念頭に置いたものだ。
二階氏は「人の頭をたたいて血を出したという話ではないのだから、いちいち首を取るまで張り切っていかなくてもいいのではないか」と語った。一方で「政治家が失敗したときにマスコミに罪をなすりつけるようなひきょうなことはできない。間違ったことを言う人の資質の問題だ」とも指摘した。
この発言に対し、民進党の野田佳彦幹事長は国会内で記者団に「幹事長がそんな軽い判断をしているから同じような発言が政権から出る。メディアの問題では全くない」と批判。共産党の小池晃書記局長も「マスコミに自分の都合のよい情報だけ流してくれというのであれば問題だ」と述べた。