こんにちは。Renaです。
今回はあなたの大切な人を思い浮かべながら読んでください。
昔新聞を読んでいて、こんな記事がありました。
ある新聞記事
新聞社の記者が、知人の結婚式で新郎に新婦の好きなところ、結婚の決め手を尋ねました。
すると新郎の答えは
「どこかって言われるとよくわからないけれど、好きなんです。」
記者は安心して、この夫婦は上手くいくと確信しました。
同じ条件の人がいたとしても
私もこの新郎と同じで、相手の好きなところ…というか決め手を挙げられません。
芯があるところ、優しさを持って叱ってくれるところは大好きです。
でもこうやって好きなところを数多く挙げていって、それらの条件と全く同じ人が現れたとして、その人のことを彼ほどは好きになれないと思うのです。
私は条件で彼を選んだわけではありません。
真面目で、優しくて、落ち着いていて…と条件を挙げた結果、彼がぴったりだったのではなく、彼だからよかったのです。
長所は短所にもなる
こんなツイートが流れてきました。
「一緒にいてドキドキする」答えた人は「安心できないところ」と答える割合が高かったそうで、この心理学者が「男の好きになったところを嫌いになる」とかいうめっちゃ深い言葉でまとめてて仕事中のラジオが集中力を乱しました 長所は短所の研究おもしろいな
— 厚子🐱 (@atgcooco) 2017年2月2日
ということで長く付き合う中で、長所は短所にもなり得るのです。
好きなところを条件のように挙げるのは、こうやって欠点や嫌いなところを作り出す作業のようにも思えます。
また、具体的に「かわいい所が好き」と挙げても、「じゃあかわいくなくなったら好きじゃなくなるのか?」という不安も生み出してしまいます。
大切なことは言葉にできない
「ほんとうに大切なものは目に見えないんだよ」
というフレーズが星の王子さまにありましたが、同様に言葉にもできないんじゃないかという気がしています。
長年連れ添ったカップルや夫婦は、相手のいいところは互いに知っていても、なぜそんなに長く一緒にいて、なぜその相手でなければならなかったかなんて多分説明できないはず。
「カッコ良くって頼もしくって優しいから!」とかだけではそんな長続きしないだろう。
もっと言葉にしようとしてもならなかった、途中でとりこぼしてしまったものにこそ価値があるのではないか。
そんな気がします。
さいごに
よく女の子が「私のどこが好きー?」と聞いて上手く答えられない彼氏に対して怒っている、なんてことがありますが、それって彼が本当に彼女を好きな証なんじゃないのかなぁと思います。
また、恋人や夫婦に限ったことだけではなく、親友・友人も同じではないでしょうか。
親友のいいところは知っていても、その条件と同じ別人では代えがきかない。
大切な存在になればなるほど、近い人になればなるほど、好きなところなんて挙げられないんじゃないか、という話でした。