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屋根・雨漏りの調査員のブログ

屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。仕事であり、趣味である屋根・雨漏り調査などからリフォーム・メンテナンスに関するお役立ち情報を誠実にわかりやすく書いています。

たいていの太陽光温水器 ずれることは想定せずに設置している?

こんにちは~。

屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。

 

先日、雨漏り調査で屋根の上を点検したところ、ビックリしました。

 

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屋根材は化粧スレート屋根でした。

太陽光温水器の設置は屋根に孔を開けず、ワイヤーで四方から吊って設置しています。

 

この温水器は大量の水が入っていて、屋根の上で日射により温められて温水を作る方式でした。

屋根の上に重量物が載っている状態なので、温水器の落下は厳禁です。

そのため、ワイヤーで頑丈に吊ってあると思っていました。

しかし、20cm程度温水器が傾いていました。

 

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このズレが当初からなら、このように屋根材の表面が変色していません。

つまり、ある程度の期間はしっかりと吊られて固定されていました。

それが何かの拍子にワイヤーのバランスが崩れて、温水器がずれたようです。

 

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赤丸の温水器の配管部から漏水がしていたため、雨漏りかと相談があり、幸いにも発見することができました。

このまま気付かないで、温水器がさらにずれていたらと想像すると大変怖くなります。

屋根から何百キロの温水器が落ちてきたら、ひとたまりもありません。

 

太陽光パネルは屋根に孔を開け、建物の躯体に直接、多数の金具で固定しているので、全体的に劣化が無ければ固定されています。

一方、温水器は屋根に孔を開けず、屋根の周辺から数箇所で吊っているタイプです。

荷重が集中するので、屋根の周辺部やワイヤーの緊結部などの緩みが発生する可能性が高い方式です。

 

温水器の設置は太陽光発電パネルのブーム前が多いと思います。

つまり、設置してから10年は経過していますので、住宅の定期点検などのタイミングで点検された方が安心ですね。