【ワシントン=芦塚智子】トランプ米大統領は2日の宗教関係者との朝食会で、自身のテレビ番組の司会を引き継いだアーノルド・シュワルツェネッガー前カリフォルニア州知事が低視聴率にあえいでいるとして「アーノルドのために祈りをささげたい」とからかった。朝食会は60年以上にわたって歴代大統領が出席してきた伝統行事で「発言は不謹慎だ」と眉をひそめる向きもある。
トランプ氏は演説で、テレビ番組「アプレンティス(実習生)」は大きな成功を収めていたが、自分が大統領就任のために辞め、シュワルツェネッガー氏に代わると「視聴率が台なしになった」と主張した。
これに対し、シュワルツェネッガー氏は同日、ツイッターに動画を投稿し「ドナルド、仕事を交換しないか? 君はそれほどの視聴率の専門家だからテレビの仕事をして私が君の仕事を引き受けるよ」とやり返した。
トランプ氏はこれまでも大統領選で自分を支持しなかったシュワルツェネッガー氏を攻撃している。スパイサー大統領報道官は同日の記者会見でトランプ氏の発言を「軽いノリ」と擁護した。