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少年6人、移民殺害 東欧出身者へ攻撃増

 【ロンドン矢野純一】英南東部ハーローでポーランド移民の男性(40)を暴行して殺害したとして、地元警察は8月31日までに15〜16歳の少年6人を殺人容疑で逮捕したと発表した。人種差別が背景にあるとみて調べている。国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めて以降、東欧出身者らに対する嫌がらせなどが相次いでおり、移民や市民団体が懸念を強めている。

     警察によると、少年6人は8月27日深夜、ハーローの商店街のピザ店前で食事をしていた精肉工場従業員の男性ら2人を暴行。男性は頭などを強く打ち同29日に死亡。もう一人のポーランド人男性(43)も腹などを負傷した。死亡した男性は2012年にポーランドから移住していた。

     人種差別などの相談を受け付ける英国の市民団体「ストップ・ヘイト」によると、国民投票前後4週間を比較すると、投票後は相談件数が1.5倍に急増しているという。

     ポーランド移民で組織するポーランド社会文化協会(本部ロンドン)の広報担当者は「移民の存在が目立ちやすい地方都市で、特に人種差別的な問題が起きている。国民投票後に増えている傾向がある」と話した。

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