こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼく、同じカテゴリの本を読んでいると漏れなく飽きてしまうタイプの人間です。
仕事術や最新テクノロジに関する本もいいのですが、「たまには違う本も読みたいな・・・」と思って色々と手を出しています。最近「これは!」と思うジャンルは、お笑い芸人の本。これがメチャクチャに面白い。
有吉氏の「嫌われない毒舌のすすめ」、すげーよかったな。
これに味をしめたぼくは他にも探し出すわけです。で、今回読んだのが、ドランクドラゴン鈴木拓氏の処女作、「クズころがし」です。
正直特に好きな芸人でもなかったのですが、何か惹かれるものがあったんですよね。結果、こちらもメチャクチャ面白かった。
紹介していきます。
才能がないヤツは努力をするな
才能がないヤツは「努力をするな」。
ちょっと過激な言い方ですけど、ホントにそう思います。
でも、誤解のないように言っておきますが、コレは「才能がない」とハッキリわかった人の場合ですから。オリンピックでメダルを獲ったり、ボクシングのチャンピオンになったり、ビジネスの世界で会社を世界一にしたり、一流どころで活躍している人たちは、絶対に努力しているはずですから。
ただ、そういう人たちは自分自身がわかってます。「自分には才能がある」と理解して、それにあった努力をしてます。だからこそ、素晴らしい結果を出せるんです。
それをね、「自分も努力すれば、ああなれるかも…」と考えるのはまぁムリな話ですから。「色気づいて洒落っ気出す前に、まずテメェの顔を鏡で見てみなさいよ」
そういう話ですから。
これは、重い。重いですが、真実の一端を紛れもなく突いています。
必死に、一生懸命に努力をすることで自分の力がつくことは明らかです。明らかですが、いくらそれをしたところで、到達できる高さには限界があることもまた確かなのです。
例えばぼくが小さな頃から一生懸命野球に邁進したとして、イチローと肩を並べるぐらいの活躍をできたかというと、おそらくできなかったでしょう。なんとでも言い訳はできるとは思いますが、一言でまとめると「才能の差」になります。
では、才能がないぼくたちはどうすればいいのでしょうか。努力をいくらしてもなお、何も手にすることができないとしたら、ぼくたちは何をすればいいのでしょうか。
ちゃんと働いて家族を養え
これは一般社会もそうだと思います。
世界一のサッカー選手になるという夢を叶えられなかったら、さっさと見切りをつけて、世界一売れるサッカー用品売り場の主任になればいいです。
自分の希望する仕事に就けなかったら、仕事がダメなんだったら、プライベートをスゲェ充実させればいいです。ちゃんと就職して、毎日会社でしっかり働いて、家族を養う──それだけでスゲェ立派です。夢追っかけて自己満足してる芸人気取りより、よっぽど努力してます。
仕事が面白かろうが、つまらなかろうが、そんなのどっちでもいいですから。仕事は金を稼ぐ手段ですから。
稼いだ金で家族や恋人と楽しい時間を過ごせばいいです。そっちの山を一生懸命登るっていう夢にシフトした方が、よっぽど登りやすいですし、周りの人も幸せにできます。
このリアリズム、個人的にはとてもスキです。
「仕事が大変」「上司とソリがあわない」といいながら働いているオッサン達がカッコ悪い?ぼくはそうは思いません。
金も稼げないのにヘンに独立してアーティスト気取り、「自由に生きていますよ」「好きに生きればいいんだよ」とかいいながらフラフラしている若者より、毎日大変な思いをしながらがんばっている冴えないおじさんのほうがよっぽどカッコいい、ぼくはそう思いますけどね。
ここらへんのことについては、下記の記事も書いているので、よければどうぞ。
・・・しかし、鈴木拓の言葉はこれで終わりではなかったのです。
たとえ、才能がなくとも。
え? 何です?「そう言うお前こそ、つまんねぇのに芸人続けてる屍じゃねぇのかよ?」
はい。屍、19年間、一生懸命続けさせてもらってます。
ドランクドラゴンの鈴木拓。果たして彼は自分自身のことを「才能がある」と自覚して、それに見合った努力をし続けた一握りの成功者なのでしょうか。「才能がない」と自覚した上で、徹底してリアルに生きた凡人なのでしょうか。
それとも。