右翼団体に初適用 鳩山元首相の車包囲で
警視庁公安部、構成員20人を道交法違反容疑で書類送検
鳩山由紀夫元首相が乗った車を街宣車で取り囲んだとして摘発された右翼団体「草莽崛起(そうもうくっき)の会」について、警視庁公安部は16日、構成員20人を道交法違反(共同危険行為)の疑いで書類送検した。右翼団体に共同危険行為を適用するのは初めて。20人は今後、運転免許が取り消される可能性があるという。
送検されたのは東京や千葉など5都県の構成員。送検容疑は、昨年10月4日午前10時55分ごろ〜11時40分ごろ、街宣車20台で東京都千代田区や港区を走行中に3回にわたり信号を無視するなどの暴走行為をしたとしている。20人の大半は容疑を認め「一丸となって走らないと意味がない」などと供述しているという。
公安部によると、20人のうち11人は、同日午後に東京都千代田区の交差点で鳩山元首相が乗った車を街宣車で取り囲んだとして、威力業務妨害容疑で逮捕、書類送検されている。【堀智行】