最近、いろいろと耳にする機会が増えたような気がする「アニマルカフェ」。お猫さまは当然として、ウサギにフクロウ、ペンギンに鷹に爬虫類まで取り扱う、多種多彩なお店があるそうな。
アレルギーで鼻水ダバダバになりながらも猫を愛でられるほどに動物好きの僕としては(猫からすればいい迷惑)、そういったカフェにも興味津々なわけでございます。全く詳しくはないけれど、猛禽類とかいいよね……。キリッとしてるのに体はモフモフとか、最高でしょう。
けれど、身近にモフモフ好きの友人がいないため、これまではそういった場所と無縁だった僕。おっさん一人でウサギカフェに突撃して心ぴょんぴょんするのは、さすがに無理だった。
そんなある日のことでございます。知り合いのブロガーさんから、「アニマルカフェ、行きません?」とのお声がかかったのは。
別の参加者が来れなくなった代わりの数合わせとのことでしたが、そんなこたぁどうでもいいのだ。好きなだけ小動物を愛でられる場所へのお誘いと聞いて、行かない理由なぞなかろうもん。興味ないフリをしつつ、内心では大はしゃぎしながら、ご同伴させていただくことになったのです。
――というわけで、六本木のハリネズミカフェ『HARRY』さんに行ってきました。
六本木駅近く!ハリネズミさんと触れ合える夢の空間
このたびおじゃましてまいりましたのは、六本木駅から徒歩1分という近さにあるハリネズミ専門店『HARRY』さん。“カフェ”と名前が付いていますが、食事の提供はなし。ドリンクはセルフサービスで飲めるほか、飲食物の持ち込みも自由だそうです。
カフェとしてのコンセプトは、“ハリネズミさんたちと仲良くなれるふれあいの空間”*1。店内に何匹もいらっしゃる“ハリネズミさん”と触れ合うことができるだけでなく、販売もしているため、気に入った子をそのまま“お迎え”することもできるそうな。指名した子を! お持ち帰り!(意味深)
- 営業時間:12:00 〜 21:00(受付は閉店1時間前まで)
- 利用料金:30分1,000円(土日祝1,300円)
- カメラを使う場合、別途500円が必要(スマホは除く)
- 飲食物の持ち込み可
- 休日は混雑するため、予約推奨
- GWの5/5までは予約停止中、そのまま来店を、とのこと
お店の営業スタイルをざっくりとまとめると、このような感じ。六本木駅近くという土地柄か、はたまた珍しい「ハリネズミ」さんと触れ合えるというコンセプトのためか、そこそこ良いお値段しますね……。前払いで出す料金を聞いた瞬間、軽く固まったくらい。
だがしかし! そんな戸惑いも一瞬のことでござる。いざ店内に入ってみると、そこはめくるめくハリネズミさんワールド。ちっちゃい彼ら彼女らを大切そうに抱えるお客さんも、それを見守る店員さんも、みーんなステキな笑顔をしていらっしゃる。とてつもない癒やしの空間に来ちゃったぞ……?
“ハリネズミさん”とご対面
ハリネズミカフェ『HARRY』があるのは、こちらの建物の2階。上階にはウサギカフェ『Ms.BUNNY』も店を構えており――って、なんだこの超モフモフ地帯は。けしからん。
お店の前を見ると、何組か並んでいるグループもいらっしゃる様子。自分たちはこの日、幹事のブロガーさんがあらかじめ予約してくださっていたので、並ぶことなくスムーズに入店することができました。「デジカメ、使います!」宣言をして、追加料金も支払い、いざ入店。わくわく。
店内にはいくつかのカウンター席と小さめのテーブル席が設けられており、窓際には植木鉢や小物類のインテリアが。ここだけ見ると、それこそオシャレな“カフェ”っぽくもありますが……下方向に目線を向けると、いらっしゃいますね。ガラスケージの中に、モコモコした物体が。
毛玉だー!
……え? 遠目でわかりづらい?
よし、ならば近づいて、もう一回。
_人人人人人人人人_
> 顔が見えねえ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
背中とお尻しか見えない……けれど、この圧倒的なモコモコ具合……この気持ちはなんだろう。上品なお猫さまのサラサラ毛並みでなく、猛禽類のフワフワ羽毛でもなく、明らかに「針」とわかるトゲトゲした物体がモゾモゾ動いていて……うん、かわいい。
一見すると、どれもトゲトゲの毛玉っ子にしか見えない彼ら。でもでも、よーくその様子を見ていると、各々に自由気ままに動き回っていておもしろいのです。
餌場に鼻先をツッコんでモグモグしている子がいれば、その横では食後の休憩中なのか眠りこけている子がいて、なぜかその上に乗っかるようにしてモゾモゾ体を揺らしている子もいるという。痛くないのかなーと思ったけれど、イガグリ状態じゃないから問題ないみたいっすね。
大小さまざま、性格いろいろ、でもみんな可愛い毛玉っ子
さあ、そしたらいざ、「ご指名」タイムでございます。ケージの中から好きな“ハリネズミさん”を選んで、店員さんが持ってきたハコ・カゴの中に入れてもらいます。あとは時間の許すかぎり、ハコの中のハリネズミさんとたわむれることができるのです! うっひょー!
自分が選んだのは、他と比べるとちょっと小さめな、このハリネズミさん。多くのハリネズミさんがケージの隅っこで丸くなって寝ているなか、この子だけ妙にあっちゃこっちゃへと走り回っていたので。元気っ子が好きです。……ぐへへ、さ〜て、どうやって愛でてやろうか〜??
……と思ったのも束の間、ハコを膝に乗せる形で着席した途端――まあ、動きおる動きおる。おとなしく丸まって眠ったり、ハコの角でモゾモゾしたりしている他のみなさんのハリネズミさんと異なり、あまりに活発すぎてビビった。
それも、始めのうちはハコの中でとっとこ走り回っているだけだったのに、しばらくすると何かを学んだ様子。「このハコ、がんばれば脱出できるんじゃね?」と言わんばかりに、壁を乗り越えるべく侵攻を開始したのです。ハリネズミって、臆病なイメージがあったんだけど……あるぇー?
※かなりド派手にすっ転んでますが、ハコは浅いのでご安心を。
容易に乗り越えられることに気づいたら、あとはもう戦いでござる。こちらの必死のディフェンスに対して、それを乗り越える勢いで前足を引っ掛けてくる冒険心と体力との対決。お前はハム太郎か。はたまた、ソニック・ザ・ヘッジホッグか。
他のハリネズミさんを見れば、ちょっとつついただけで「ビクゥ!」という擬音が目に見える勢いで縮こまる子もいれば、全身で“平和”を体現するかのようにひたすら眠りこけるだけの子もいて、個性豊かでかわいらしい。……にしても、うちの子はちと元気すぎませんかね!(でもかわいい)
( ˘ ω ˘ )スヤァ
“ハリネズミの愛くるしさ”そのものであるかのような、見事な丸まり&眠りっぷり。実に羨ましいかぎりでござる。あまりに見事な格好だったせいか、それを見た隣席の外人おねーさんが思わず「oh......CUUUUUUUUUTE!!!!」と叫んで、撮影を所望してきたくらい。
抱っこさせてもらったよ! わぁい!!
少し離れてみると、さらに“イガグリ”っぽさが……いや、それとも“ウニ”っぽさ……? が際立つような格好で、ただひたすら愛らしい。
眠っているからなのか、触ってみると、うちのとっとこ爆走太郎よりも体温が温かいように感じました。ときどきピクピクって動くのが、なんかもう……本当に……きゃわたん!!!(語彙貧)
結局、とっとこ爆走太郎と戦い続けて、気づけばあっという間に1時間。……何と言うか、やんちゃな彼とたわむれてHPを削りつつも、なんだかんだでかわいい“ハリネズミさん”に癒やされて、MPを回復するだけでなく上限まで増えたような心持ちです。最高のひとときだった……。
そんなこんなで、正直に言うと最初は「高え!」と思った料金も、終わってみれば大満足。「あと1時間は居てもよかったかな!!」と思えるくらいには、本当にステキなお店でございました。もう一回くらい行ってみたいけど、3階のウサギカフェも気になるのよね……。
こちらの『HARRY』さんは、上でも書いたように、GWの間も絶賛営業中との話。小動物好きでしたら間違いなく楽しめるお店だと思いますので、興味のある方はぜひぜひ。もちろん、店内の“ハリネズミさん”には優しくしてあげてくださいね!
おやすみなさい……( ˘ω˘)スヤァ