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ポジ熊の人生記

好きなことを、見てもらえる情報にして発信する、そんなブログを目指しています。

酒を止めると人生の1/3の理性を取り戻し、そして支配される

心-私信

酒を飲まない長い夜

平成28年の1月に酒を止めて早5か月目になる。

止めて良かった

酒癖は良いとは言えなかった。ある程度までは楽しく飲めるのだけど、一定量を超えたり飲むペースが速い場合は理性を失って飛ぶ。ほとんどの場合は記憶がなく、後日「こんなことをしていた」と言われることがほとんど。記憶が0かといえばそんなことはなく、断片的に思い出せる部分もあるのだが、すべてを組み合わせて1つのストーリーにすることはできない。 

 

お酒を止めてからはこのようなことはなくなった。健康に良いだとか経済的に良いというのもメリットではあるが、理性を失って自分のあずかり知らぬところでとんでもないことをするリスクを完全に排除できるというのは、このうえない利点なのである。本当に止めて良かった。

 

人生の1/3は酒だった

仕事明けにはすべからく酒を飲んでいたし、休日に同僚と繁華街に繰り出すこともある、年の近いもの同士で合コンを開くこともあった。二十歳頃から今年1月に至るまでの十数年間は酒とともに生きてきたと言っても過言ではない。

 

6時に起床して9時から就業開始、17時に終業して18時に帰宅、24時まで飲酒。こう考えれば人生の1/3は酒を飲んで過ごしたと言っても良いだろう。それだけ僕の人生に占める酒の割合は大きかったし、大好きだった。美味しい、というよりはもう一人の自分になれる、陽気になれるのが最高だったなぁ。

 

戻ってきた1/3の理性

さて、お酒を止めたことでもう一人の自分になれる機会を失した。自己選択の結果とはいえ、これに強い影響を感じる。夜が長いのだ。

 

今までは何も考えずに帰宅して冷蔵庫の発泡酒のタブを起こし「プシュ」という心地よい音を聞いてキンキンに冷えたそれを喉に流し込む。ステレオタイプなおっさんの例にもれず「プハー」などと溜まったストレスとともに一気に吐息を漏らす。そこからはネットをするなりゲームをするなりにして好きに過ごす。お酒に浮かされながら、とても気持ちの良い時間を過ごすのである。

 

今はどうだろう。ずっと理性的な自分がいる。仕事中も、プライベートも、その境目がない。判断力は常に一定で、何に対しても考える強度や角度が変わらない。エラーを起こさないという意味では悪いことではないのだが、このフラットな理性をどうしていいかわからない自分がいる。成人してから知ることのなかった、冷静な夜の自分。

 

支配

これは理性の支配。

 

社会という人間関係で摩耗した人は、アルコールを摂取してもう一人の自分になる。そこで馬鹿になって日頃のうっ憤を吐き出し、また仮面をつけて人間社会に出ていく。真面目に打ち込む自分がため込んだストレスを、夜の自分に預けてそれを消化させ、理性に支配されないようにバランスをとっているのかもしれない。

 

でも、お酒を止めた人にはこれができない。ずっと理性が支配したまま、起床時から就寝時まで「唯一の自分」だけで過ごすことになる。これがここまで退屈で、自我の一部が欠けてしまう要素になるとは考えもしなかった。

 

どれだけのものをお酒に預けていたんだろうね、僕は。

 

楽しめることを

晩酌の習慣がない、またはまったくお酒を飲まない(飲めない)人がすべてこのような状態であるかといえば、そんなことはない。自分の時間を好きに使って、満たされたプライベートを過ごしている人だってたくさんいる。お酒が無ければ生きていけない、というわけではない。

 

ただ、今までお酒に色々なものを預けていた人が突然それを断つと、自我の一部を喪失したような空虚感に苛まれ、夜が長く感じてしまうこともあるのかなと。それを解消するためには、戻ってきた「本当の自分」、理性がすべてを支配する自分を受け入れ、上手に付き合いつつ何らかの楽しみの空いた穴に見出せればよいのかなと思う。

 

止めてからまだ4か月目、断酒者としては駆け出しの部類だ。今感じている空虚感も、いつか良き思い出となる1要素に過ぎないのかもしれない。考えすぎかもしれないけど、ここに自分の気持ちを整理する上で書き綴らせて頂いた。

 

さて、この記事を筆耕するきっかけとなった増田*1の記事を紹介したい。全体的に暗いものになってしまったため、ここでひと笑いしてもらおう。

 

増田の死ね改変コピペ酒ver

anond.hatelabo.jp

 

何なんだよ日本。 一億総酩酊社会じゃねーのかよ。 昨日見事に酒切れたわ。 どうすんだよ私酩酊出来ねーじゃねーか。

 

一億総酩酊社会に草不可避。

 

仕事終わったら繁華街でいっぱいひっかけ、良い感じになってグダグダと夜を過ごすのが当たり前の日本文化。お酒を抜いて理性的な夜をどう過ごすか、という研究はあまり聞いたことが無い。答えがない分野なので、それぞれで模索するしかないのだろうね。

 

酩酊したいわけじゃないけど、お酒は好きだったしもう一人の自分も好きだった。けど、自分のことを知れば知るほど酒と相性が悪いんだなって思う。だからこの年になってお酒と本気で断絶することに決めたんだよ。

 

お酒に罪は無い、お酒と一緒になると悪いことが起きる。悲劇だね。

 

*1:はてなアノニマスダイアリー

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