排熱、廃熱、余熱から電気を作る温度差発電シート
地球温暖化の抑制にもつながるかも。
積水化学工業がゼーベック効果を用いた、熱源に貼るだけで発電するカーボンナノチューブ温度差発電シートを試作。実用化に向けた認証実験に入りました。
この技術はNAIST(奈良先端科学技術大学院大学)と共同開発していたもの。従来のゼーベック効果を用いた熱電変換技術は金属やガラスファイバー、半導体を用いていたために自由度がなかったのですが、こちらは薄く、軽量で、フレキシブルなのが特徴。たとえばパイプの周囲に貼ることもできるようです。
50℃~150℃といった温度から電気を作ることができるんですって。パソコン、サーバールーム、照明器具、自動車などからも発電できる技術なんですね。
積水化学工業としては「高温多湿な環境下で定期的な交換・診断が難しく、かつ昼夜問わず常時監視の必要な設備のセンサー用電源」として、ビルディングや大型商業施設の地下施設・空調配管・エレベーターシャフト、工場、大型倉庫、コンテナ・船舶などの輸送機器に貼っての発電を目的としているとのこと。
また日本電気、NECトーキン、東北大学も、従来より10倍以上の発電効率を持つスピンゼーベック効果の熱電変換デバイスを開発。こちらもフレキシブルなフィルム状になっているのが特徴です。トレンドなのか!
そういえば1998年にはセイコーのサーミックやシチズンのエコ・ドライブ サーモといった体温発電腕時計がありました。洋服型の体温発電デバイスが登場する未来、いつか来るのでしょうか。Ingressしながらスマホを充電といったことができるようになるのでしょうか。
source:東北大学
(武者良太)
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