こんにちは、Shinです。世の中にはいろんな仕事がありますが、ぼくが毎日やっているのは「戦略コンサルタント」というモノです。
このブログで常々紹介している本のひとつに、「好きなようにしてください」という本があります。
これがメチャクチャに面白くて、周りの人にいつも激推ししています。もちろんブログでも紹介済み。
この本の影響を受けてキャリアを変えたりする人も少なくないと思いますが、ぼくはこの本を読んでなお「戦略コンサルタント」という仕事を続けていこうと思っています。
今後のキャリアに悩んでいる若手のビジネスパーソンや、就活にあっぷあっぷしている大学生がもっともすべきことのひとつは、「いろんな仕事の話を聞くこと」だと考えています。ぼくもその一助となるべく、「コンサルタントの魅力」について語ってみようかと。
コンサルタントの魅力その1:いろんなことができる
ぼくはもともと飽きっぽいたちで、ひとつのことに何年も打ち込むことなどそうそうできません。どんどん状況を変えていくことで、その刺激を楽しみたいなと考えているようなタイプ。
そんなぼくにとって、コンサルタントは最適といえる職業のひとつです。コンサルタントは「究極のジェネラリスト」といわれることもあるほど、さまざまなことをやらなければなりません。
時には人事戦略、時にはシステム導入、時にはグローバル市場参入、時にはM&A、時にはチェンジマネジメント、時には幹部人材育成などなど、さまざまな仕事があります。それのみならず、お客さんの業界もIT、資源、物流、金融、公共、メーカーなどさまざま。
仕事×業界を掛け合わせると、その組み合わせはもはや無限大。飽きるヒマなんてありません。
コンサルタントの魅力その2:ビジネスパーソンとしての基礎スキルがつく
そうやっていろんな仕事をいろんなお客さんとこなしていかなければならないコンサルタントは、どのような仕事、業界でも通用するビジネスパーソンとしての基礎スキルを徹底して高めなければなりません。
ハードスキルで言えば、英語、エクセル、パワポ、ファイナンス、アカウンティング、システムなどなど。それに加えて自分が従事しているプロジェクトで必要とされるスキルは適宜必要となります。ソフトスキルで言えば、思考、忍耐、会議設計、クライアントとの交渉、部下育成などなど。
それらに加えて、その道数十年のクライアントと渡り歩くための日々の情報収集や読書も必要となり、なかなか大変です。
これらを自力で身に着けろ、というのは正直言って不可能。少なくともぼくには絶対にできません。お金を貰いながら、強制的にこういうスキルをつけられるというのは、非常に大きな魅力ですね。
コンサルタントの魅力その3:スゲー人たちと働ける
コンサルタントとして働いていると、一緒に働く人の「スゲー人率」はだいぶ高いなと感じます。
上司はもちろんなのですが、クライアントもその会社でだいぶメインストリームを走ってきている方々、話の迫力もプロジェクトにかける意気込みも違います。そういう人たちと毎日議論したりしていくうちに、自分もだんだんとそれに近づいていけるのではないかと。
何か得たい力があるのであれば、それを持っている人のそばにいることが一番です。そういうチャンスが豊富にあるのもコンサルタントのいいところのひとつですね。
コンサルタントの魅力その4:早いうちからストレッチできる
コンサルティング業界の特徴のひとつに、「若いうちからどんどん任せる」というモノがあります。20代後半には、いわゆる課長職であるマネージャレベルになって、クライアントの部長や常務クラスを相手にガンガン仕事をしている先輩もごろごろいます。
普通、20代は「新卒に毛が生えた程度」という扱いであり、自分で案件をリードする経験ができるような人はそうそういません。しかしながら、コンサルティング業界ではそれが普通であり、その覚悟を持って仕事をしている人が多い印象です。
そういう意味で、成長意欲が強く、早いうちから大きな仕事をしたいと考えている人には向いているかもしれませんね。
コンサルタントの魅力その5:海外にめっちゃいける
もちろん人や会社にもよりますが、海外に行くチャンスが比較的多いのもコンサルタントのいいところのひとつです。日本企業はどんどん海外市場への進出を狙っていて、そこのサポートをするような案件比率が高まっています。
ぼくも仕事で、アメリカ、カンボジア、ノルウェー、スペイン、中国などに行きました。社会人になってここまで海外に行けるとは思っていませんでした。これは非常にうれしい誤算です。
自分で海外に行くとなると、休みを取るのも大変ですし費用もかさみます。もちろん仕事で行くので遊んでばかりはいられませんが、現地のコンサルタントやクライアントと友達になれたり、海外の人とのコミュニケーションのとり方を学んだり、各地の名所にいけたりするのはうれしかったですね。
コンサルタントの魅力その6:そこそこの給料がもらえる
ぼくは物欲も金がかかるような趣味もないですが、なんだかんだそこそこの金はほしい。そういう意味でも、コンサルタントは悪くない職業です。
外資就活ドットコムで、だいぶリアルな数字が載っている記事を見つけました。
少し引用してみますね。
<ジュニア>
新卒アナリスト 500~600万円ぐらい
一人前になったアナリスト 600~800万円ぐらい ※アナリスト2~3年目
中途のアナリスト 600~700万円ぐらい ※第二新卒、社歴浅い非MBA等
新卒で昇進したコンサルタント 800~1200万円ぐらい
中途の非MBAコンサルタント 800~1000万円ぐらい
中途MBAのコンサルタント 1000~1300万円ぐらい
一人前になったコンサルタント 1200~1400万円ぐらい
ちなみに新卒アナリスト→新卒コンサルタントへの昇進速度は、1.5~3年程度が標準。昇進する確率は7割ぐらいでしょうか。取り敢えず何とか3年頑張れば、昇進出来ると思います。新卒で入って2年ぐらいで辞めると、一番損します。
<マネジャー>
高いファーム 1800万円ぐらい ※金融に強い、規模が大きい戦略系など
普通のファーム 1500万円ぐらい ※一般的な戦略系など
安いファーム 1200万円ぐらい ※非戦略、昇進が早いファームなど
新卒コンサルタントがマネジャーになる昇進速度は、2~4年という所でしょうか。だいたい昇進したらみんな辞めてしまうので、サンプル数が少ないため良くわかりません。感覚的には、新卒で入ってマネジャーになる人は1割程度、速度は5~6年という感じです。
中途コンサルタントがマネジャーになる昇進速度も同じぐらい(2~4年)ですね。確率的には3割程度でしょうか。残る7割ぐらいの人は、昇進する前に辞めてしまう気がします。この辺りも、ファームにより・時期により差がありますので、あくまでご参考まで。
<シニア>
この辺りからはセールスの成果と連動したりしますので詳しくはわかりません。だいたい安い人で2000万円弱、平均的には2000~2500万円ぐらいでしょうか。3000万円超えてると「結構高いな」と思います。
大規模ファームの売れっ子パートナーなどでは、5000万円を超えるクラスの人もおられるようですが、希有です。1億円を超える人は、業界に数人居るか居ないか、というぐらいではないでしょうか。
んー、ちょっと高すぎな気がしますが・・・まあ景気がよかったころの話なのでしょう。
「外資系投資銀行やボーナス&残業代&福利厚生バリバリの商社には見劣りするが、そこそこもらえるかな」ぐらいの待遇がコンサルティングファームですね。「仕事が大変でもいいから稼ぎたい!」という人には悪くない選択かと思います。
コンサルタントの魅力その7:お客様のために働ける
ぼくにとってはこれがとても大きいです。
コンサルタントには売るべきモノがありません。持っているものは、自分の頭とスキルだけ。それを用いて、お客様が心底悩んでいる課題を解決する、それがコンサルタントです。
売りたくないものを無理やり売りつけたり、自分の納得のいかないものをアピールしたり、そんなことをする必要がなく、「お客様の課題を解決するにはどうしたらいいか」ということを考えられる。それはとてもステキなことだな、とぼくは感じています。
大変だけど・・・あってる人にはあってる
つらつら語ってきましたが、いかがだったでしょうか。巷で言われているように、大変であることは否定しませんが、あっている人はメチャクチャ楽しめると思いますよ。
コンサルタントに向いている人については下記で書いているので、よろしければご一読くださいね。