多くの医療施設で人工透析できない状況に

相次ぐ地震の影響で、熊本県内の人工透析を行う医療施設の多くに被害があり、透析ができない状況が続いているということで、熊本県透析施設協議会は病院の被害状況の把握を急いでいます。
熊本県透析施設協議会によりますと、熊本県内では90余りの医療施設で腎不全などの患者の人工透析を行っていますが、14日から相次いで起こる地震の影響で、多くの施設で病棟に被害が出たり、停電で機器が使えなくなったりしていて、人工透析ができない状況が続いているということです。
このうち、熊本県宇土市の宇土中央クリニックでは16日未明の震度6強の地震で透析室の天井が剥がれたうえに、専用の機器が倒れて壊れるなどして透析ができなくなっているということです。
熊本県透析施設協議会では県内の透析施設に問い合わせ、被害の状況の把握を急いでいます。
熊本県透析施設協議会の久木山厚子会長は「患者の命にもかかわり、早急に被害がある病院の把握を急ぎたい。医療担当者は『日本透析医会』の専用サイトを通じて被害状況を知らせてほしい」と呼びかけています。