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 春本番を迎えつつある淡路島。淡路島モンキーセンター(兵庫県洲本市畑田組)の一部のサルにとっては、憂鬱(ゆううつ)な日々が続いている。目のかゆみ、鼻水、くしゃみ……。人間の花粉症と同じ症状に悩むサルたちだ。

 センター長の延原利和さん(62)によると、約250匹のうち約20匹に症状が出ているという。妻久美(ひさみ)さん(54)が毎日記録している観察帳では、メスザルのマンデー(1993年生まれ)は先月16日から症状が出始めた。だるそうで、かゆい目をこするしぐさが多くなっているという。利和さんは「申(さる)年なのに、マンデーにとっては2カ月ほどつらい時期が続く。かわいそう」。(大塚加織)