具体的に文章を書くときにどのようなテクニックを使っているか、その一部として今回は「。」にすべきところをあえて「、」にすることで流すような文章構成にする、そんなTIPSをご紹介します。
推敲前文章
今この瞬間というものはとても不思議なもので刹那それはすでに過去のことになっている人間にとって過去は無いものという考えはアルフレッドアドラーが提唱する考え方でありこれについては非常に難しいながらも大変興味深い内容であるなと思う人間というものについては確かに過去がない相対的に考えると過去がないというよりも今しかないのであるつまり過去と相対した場合に現在の自分というのは常に変化した自分と言えるブログにおいて例えば過去記事でこんなことを書いていたからでは今はこんな内容の記事を書かないだろうという推論は成立しないなぜならば人間は常に変化しうる生き物なのである1分前に思っていることと現在思っていることは大筋は一緒でもディティールは変化していることをしっかりと理解したい良く幹なる部分は変わらぬよねという理論を目にするがその変わらぬよねという部分についてだって疑わしい明日にはまったく別の木になっている可能性だってあるのだから一貫性がないのではないかという論者がいるが一貫性というものを人間に求める時点でナンセンスである社会システムとして約束や契約というものを成り立たせるために反故にしてはいけないものは確かに存在するしそれを破ればその人間は淘汰されるしかしそうじゃなくて主義主張信条思想の部分に関しては常に変化するものなのであるそこには約束も確約も担保も保証もない常に流動的な世界に我々は生きていると言ってよい過去の何かにすがって今を求めるのはせいぜいシステム上のことだけにしたほうがよいよあなたはあの時こういったのに今は何でこんなことをいうのーというのは大きな大きな筋違いなのである
即興で書いた上記700文字少々を推敲したものが下記です。
推敲後文章と「、」テクニック
今この瞬間というものはとても不思議なもので、刹那、それはすでに過去のことになっている。人間にとって過去は無いものという考えはアルフレッドアドラーが提唱する考え方であり、これについては非常に難しいながらも大変興味深い内容であるなと思う。人間というものについては確かに過去がない、相対的に考えると過去がないというよりも今しかないのである、つまり過去と相対した場合に現在の自分というのは常に変化した自分と言える。ブログにおいて例えば過去記事でこんなことを書いていたから、では今はこんな内容の記事を書かないだろうという推論は成立しない、なぜならば人間は常に変化しうる生き物なのである。
1分前に思っていることと現在思っていることは大筋は一緒でもディティールは変化していることをしっかりと理解したい。良く幹なる部分は変わらぬよねという理論を目にするがその変わらぬよねという部分についてだって疑わしい、明日にはまったく別の木になっている可能性だってあるのだから。一貫性がないのではないかという論者がいるが一貫性というものを人間に求める時点でナンセンスである。社会システムとして約束や契約というものを成り立たせるために反故にしてはいけないものは確かに存在するしそれを破ればその人間は淘汰される。しかしそうじゃなくて主義主張信条思想の部分に関しては常に変化するものなのである、そこには約束も確約も担保も保証もない、常に流動的な世界に我々は生きていると言ってよい。過去の何かにすがって今を求めるのはせいぜいシステム上のことだけにしたほうがよいよ、あなたはあの時こういったのに今は何でこんなことをいうのーというのは大きな大きな筋違いなのである。
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下線「、」については、おそらく一般的には「。」を用いている部分でありますが、ここはあえて「、」にしています。意味が大きく変わらない限り、自分の中ではこの「。」というのは極力使いたくない、何故かというと話の流れを少し断ち切ってしまうような気がする。「。」を「、」に可能な限り置き換えることで流れるように「読ませる」文章構成というものを心がけています。これが結構ギリギリのラインが多くて、下手をすると暴走にもなりかねないのですよね(笑)丁寧な文章であれば本来ならしっかりと「。」で区切って構成するのでしょうけど、僕は何というかブログを書くというのは会話しているに近い感覚なのですよね。これを書いている時にも生き生きしていますし、本を書き記すというよりもここを見てくれているあなたと話をしている感覚に近いのですよ。だからそんなにブチブチと「。」で区切りたくない、ひたすらおしゃべりがしたいのです。
モデルとなったのはSHIJINさんの文章です。
彼の文体を僕の中に取り込んで今の形にしました。