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 川崎市の有料老人ホームで入所者の男女3人が転落死した事件で、神奈川県警は4日、2件目となる女性(当時86)を殺害した疑いで、元職員の今井隼人容疑者(23)を再逮捕し、発表した。

 また、横浜地検は同日、2014年11月上旬に男性(当時87)を4階から投げ落として殺害したとする殺人罪で今井容疑者を起訴した。

 今井容疑者の逮捕は、起訴された事件に続いて2回目。今回の逮捕容疑は同年12月上旬、川崎市幸区幸町2丁目の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、女性(当時86)を4階のベランダから投げ落とし、殺害したとするもの。

 施設などによると、この女性は要介護2で、1件目の転落死で死亡した男性が暮らしていた403号室に入居。1カ月も経たないうちに同じベランダから落ちていた。いずれも今井容疑者が夜勤だった。

 今井容疑者はこれまでの調べに、もう1件の同年12月下旬の女性(当時96)の転落死についても殺害を認める供述をしており、県警が裏付けを進めている。(照屋健、奥田薫子)