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News Up「孫育て」を応援「祖父母手帳」が人気3月4日 15時29分
親に代わって、祖父母が孫の面倒を見る「孫育て」。多くのメリットがありますが、子育てに対する世代間の考え方の違いからストレスを生むことも。そこで、親と祖父母の間で子育てに対する考え方の違いをなくしてもらおうと、自治体が「孫育て」の手引書を作って配布するケースが増えています。さいたま市では、ことし1月から「祖父母手帳」と名付けた手引き書を配布していて、ネットでも関心を集めています。
なぜ「祖父母手帳」?
さいたま市では、子育て世帯の多くが共働きで、核家族の割合が高いといいます。このため、市の子育て支援政策課では祖父母に手助けを求める人が多いのではないかと考え、この「祖父母手帳」を制作しました。
祖父母による「孫育て」は親の負担軽減になるだけでなく、祖父母にとっても生きがいとなり、孫の社会性も育むなど、多くのメリットがあると言われています。しかし、子育てに対する世代間の考え方が異なるため、双方がストレスに感じてしまうことがあると言います。
そこで、「祖父母手帳」では、だっこや、寝かし方など、子育ての方法についての今と昔の考え方の違いなどを紹介し、お互いに理解を深めてもらおうとしています。
祖父母による「孫育て」は親の負担軽減になるだけでなく、祖父母にとっても生きがいとなり、孫の社会性も育むなど、多くのメリットがあると言われています。しかし、子育てに対する世代間の考え方が異なるため、双方がストレスに感じてしまうことがあると言います。
そこで、「祖父母手帳」では、だっこや、寝かし方など、子育ての方法についての今と昔の考え方の違いなどを紹介し、お互いに理解を深めてもらおうとしています。
こんなに違う!子育ての今昔
さいたま市の「祖父母手帳」を見ると、今と昔では子育ての考え方が大きく異なっています。
例えば、だっこについて、昔は「“抱きぐせ”をつけると、赤ちゃんはだっこを求めてしょっちゅう泣くようになる」とされていたのに対し、今は「だっこは自己肯定感、人への信頼感が育つなど、心の成長に大切。抱きぐせは気にしなくていい」とされています。
また、うつぶせ寝について、昔は「頭の形がよくなる、寝つきがよくなる」とされていたのに対し、今は「乳幼児突然死症候群(SIDS)から赤ちゃんをまもるため、厚生労働省は『医学上の理由で必要なとき以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけで寝かせるようにしましょう』と啓発している」とされています。
例えば、だっこについて、昔は「“抱きぐせ”をつけると、赤ちゃんはだっこを求めてしょっちゅう泣くようになる」とされていたのに対し、今は「だっこは自己肯定感、人への信頼感が育つなど、心の成長に大切。抱きぐせは気にしなくていい」とされています。
また、うつぶせ寝について、昔は「頭の形がよくなる、寝つきがよくなる」とされていたのに対し、今は「乳幼児突然死症候群(SIDS)から赤ちゃんをまもるため、厚生労働省は『医学上の理由で必要なとき以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけで寝かせるようにしましょう』と啓発している」とされています。
ほかの自治体でも
さいたま市のほかにも、「孫育て」の手引書を出している自治体があります。熊本県はことし2月から「子育てサポート・孫育て手帳」を、香川県三豊市は去年11月から地元のNPO法人と協力して「まごぼん。」をそれぞれ配布しています。
「祖父母手帳」への反響は
インターネットには、「こんな冊子がほしかった」という声が寄せられています。理由として、ママ世代からは「今の子育てと違うことばかりしているので、ぜひ読んでほしい」「抱きぐせって言われるのイヤ。自分の子どもをだっこして何が悪いのー?」といった、ちょっとイライラした声も。
さいたま市には「祖父母に言いづらいことも、この冊子を渡すだけ済むので助かる」と言った声も寄せられているそうです。
さいたま市では、ことし1月に1万部作ったところ、すぐになくなったため、さらに2万部増刷して今月中旬から再び配布するということです。
さいたま市の「祖父母手帳」と熊本県の「子育てサポート・孫育て手帳」は、それぞれの自治体のホームページからダウンロードすることができます。
さいたま市には「祖父母に言いづらいことも、この冊子を渡すだけ済むので助かる」と言った声も寄せられているそうです。
さいたま市では、ことし1月に1万部作ったところ、すぐになくなったため、さらに2万部増刷して今月中旬から再び配布するということです。
さいたま市の「祖父母手帳」と熊本県の「子育てサポート・孫育て手帳」は、それぞれの自治体のホームページからダウンロードすることができます。