中井大助
2016年2月20日10時36分
米小説「アラバマ物語」の作者のハーパー・リーさんが19日、アラバマ州モンロービルで死去した。89歳だった。出版社のハーパーコリンズが発表した。死因は明らかにされていない。
米南部の人種差別に立ち向かう弁護士と、その家族を描いた「アラバマ物語」は1960年に出版され、翌年にはピュリツァー賞を受賞。これまでに4千万部以上を売り上げ、20世紀の米文学を代表する小説とされている。62年にはグレゴリー・ペックが主演して映画にもなった。
リーさんは取材にほとんど応じず、長年にわたって他の小説も発表していなかったが、昨年にはアラバマ物語の前に執筆していた原稿を「続編」として出版。主人公の弁護士が人種差別主義者として描かれるなど、米社会に衝撃を与えた。(中井大助)
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朝日新聞国際報道部
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