転職活動で面接に進むことになり、「面接対策は転職エージェントに相談した方がいいの?」と悩んでいませんか?
私は転職エージェントとして10年近く転職したい方の支援をさせていただいておりますが、結論としては「転職のプロである転職エージェントに相談した方がいい」と考えています。
なぜなら、私が面接対策する中で、「自己PRしているつもりでも、自己分析が主観的でPRになっていない」「志望動機が独りよがりで響かない」という転職志願者を嫌というほど見てきたからです。それらは質の高い転職エージェントとの1回の面接対策で解決できるものなのでやらない理由がありません。
このページでは私の転職業界の知見を活かして、以下のことをご紹介します。
- 転職エージェントの面接対策とは
- 面接対策に強い転職エージェントの選び方
- 面接対策に強い大手転職エージェント2選
- 特化型のおすすめ転職エージェントと探し方
- 面接対策を受ける時の活用法
全て読めば、あなたの面接スキルを劇的にブラッシュアップしてくれる転職エージェントを見つけて、活用することができるでしょう。
1. 転職エージェントの面接対策とは
転職エージェントを活用する大きなメリットとして、一人ではできない面接対策を”無料”で行ってもらえることでしょう。
転職エージェントは何人も転職に成功させてきたプロなので、面接対策のノウハウやあなたの面接弱点を客観的かつ的確に指摘してもらうことができます。
具体的な面接対策内容を、以下にご紹介します。
転職エージェントの面接対策
- 1対1面談 30分〜1時間程度
- 面接対策セミナー 2時間程度の講義形式
1-1. 転職エージェントとの1対1面談
特におすすめしたい面接対策が、転職エージェントとの1対1面談です。30分〜1時間程度、あなたが都合の良い時間に転職エージェントが面接対策を行います。対面のケースが多いですが、電話での面接対策の場合もあります。
1対1面談の良い点は、あなたに合わせた面接対策が受けられる点です。転職エージェントは、あなたの職務経歴書を見ながら応募企業の面接者役として模擬面接を行い、「良かった点」や「修正すべき点」を教えてくれます。
転職エージェントとの面談で気をつけるポイントを5章で詳しくご説明していますので、参考にしてください。
1-2. 転職エージェントによる面接対策セミナー
大手転職業者では、転職エージェントによる面接対策セミナーを開催しているケースがあります。おおよそ2時間程度の講義形式で、転職面接の流れや気をつけるべきポイントを聞く事ができます。
面接に全く自信の無い応募者はセミナーに参加する事で学びがあると思いますが、私個人はセミナーより転職エージェントとの1対1面談をおすすめします。
なぜなら転職面接は、応募企業によって全く違いますので、応募者に求められる面接対策も応募企業によって違うからです。
このページでは、転職エージェントとの1対1面談を面接対策としてご説明します。
2. 面接対策に強い転職エージェントの選び方
残念ですが、結論から言うと「この転職エージェントに登録すれば、確実に質の高い面接対策を受けることができる」という転職エージェントは存在しません。
どういうことかというと、面接に対する質の高い対策を受けれるかどうかは担当次第なのです。
例えば、どこの企業でも同じですが、超優秀な担当者もいれば、成績の悪い担当者もいるのが事実です。結局、その成績の悪い担当者に当たってしまったら質の高い面接対策は受けることができないわけです。
ただし、以下のような側面から転職エージェントを評価することで、手厚いサポートが受けれる可能性が高い会社を見極めることができます。
手厚いサポートを受けられる転職エージェントの2つの特徴
手厚いサポートを受けられる可能性を上げるためには、下記の2つの特徴を見て判断することができます。これらが多く当てはまるほど、質の高い面接対策が受けられる可能性が高いでしょう。
特徴1. 在籍するコンサルタントの数に対して、求人数・登録者数の比率が低い
当然ですが、転職エージェントのコンサルタントがどんな凄腕でも、担当する求人数が多ければ、転職志願者へのサポートはどうしても手薄になります。
なので、当然その会社が保有する求人数は会社選びの際には重要ですが、面接対策などのサポートを受けるという点では、求人数の多さが絶対条件ではないと言えるのです。
例えば、最大手の『リクルートエージェント』は求人探しを含めたトータルサポートでは抜群におすすめですが、コンサルタント1人あたりの担当案件数は非常に多く、手厚くサポートは他社と比べて難しいと聞きます。
そのような点から、大手だけでなく中小も含めて転職エージェントを検討することをおすすめします。
特徴2. 案件の単価(求人の年収)が高い
転職エージェントの収益源は、転職者の年収に応じた成果報酬です。
なので、案件の単価が高いほど成果報酬も大きいため、担当コンサルタントもより一層サポートに力を入れる傾向にあります。
年収500万以上など自分のキャリアに自信のある人は、手厚いサポートが受けられる可能性は高まるでしょう。
3. 面接対策に強い大手転職エージェント2選
先ほどの条件を満たしており、さらに業界での評判・口コミを加味して大手の転職エージェントを2社ピックアップしました。
どちらか1社に登録しつつ、3章でご紹介する中小規模の転職エージェントをもう1社登録しておけば、面接対策は万全でしょう。
3-1. 総合的におすすめなのは『パソナキャリア』
『パソナキャリア』は、求人件数はリクルートやDODAといった大手には届かないものの、手厚いサポート・フォローには定評があり、初めての転職に不安がある方には特におすすめです。
パソナの社風自体が「利益よりも社会貢献」を重要視しているため、それが社員にも浸透し、利益追求のための紹介ではなく、親身な転職者サポートを実現しているのかもしれません。
3-2. 自分のキャリアに自信のある人は『JACリクルートメント』
『JACリクルートメント』は、発祥がイギリスの外資発の日系転職エージェントで、グローバルのハイキャリア案件に強いという背景があり、基本的にキャリアに自信のある人向けのサービスです。
案件としては、外資系の高年収・ハイキャリア案件が多いので、自分のさらなるレベルアップを目指そうという人にも最適です。
前述の通り、単価が高く転職エージェントの成功報酬も大きいため、コンサルタントも1人1人に対して面接対策など手厚くサポートをしてくれます。外資に強いので、英語の面接対策などの対策も万全です。
4. 中小規模を含んだ特化型の転職エージェントを探すのもおすすめ
特にITやアパレル、外資コンサルなど専門性が高い業界、女性・第二新卒など独特の悩みがある転職に関しては、業界やニーズに特化している中小規模の転職エージェントを選ぶといいでしょう。
そのような特化型の中小規模の転職エージェントもおすすめする理由としては2点あります。
- 業界に特化しているだけ、転職志願者の専門的なニーズにも応えることができる
- 中小規模だとは転職志願者も大手ほどこないため、1人にかける労力が大きい
なので、以下に、求人数・サポートの口コミを加味したおすすめの業界特化型エージェントと、その他にも中小規模の転職エージェントを探したい方向けの方法をご紹介します。
4-1. おすすめの業界・ニーズ特化型エージェント
中小規模の転職エージェントは数多く存在し、どこのエージェントが面接対策に対して手厚いサポートを受けることができるか自信を持っておすすめすることは難しいです。
ただし、その中でも私が知っている範囲ですが、業界でも評判のいい特化型エージェントのおすすめは以下のとおりです。自分の業界・ニーズに合うところに登録すれば、いいサポートを受けれる可能性は高いでしょう。
おすすめエージェント | |
IT(エンジニア) | レバテックキャリア |
IT(プロマネ中心) | アクシスコンサルティング |
デザイナー | コンフィアック |
人材業界 | プロフェッショナル・サーチ |
マスコミ・広告 | マスメディアン |
外資 | ムービン |
アパレル | クリーデンス |
第2新卒 | マイナビジョブ20’s |
女性 | ウーマンウィル |
管理職エグゼクティブ | ビズリーチ |
4-2. 中小規模で良質な転職エージェントを探す方法
「さきほどのおすすめを見てみたけど、自分にはいまいち合わなそう…」という人は、別の良質な転職エージェントと出会う確率を高める探し方があるのでご紹介します。
転職エージェントサーチを利用して探す
会社単位ではなく、担当の転職エージェント単位で探すことができる「転職エージェントサーチ」を使うことで、自分のバックグランドに近い人・その業界に詳しい人を指名してサービスを受けることができます。
転職エージェントサーチは、以下の3つがおすすめです。全て使ってもみてもいいですし、「30代以上の人は、『enミドル転職』」「ハイキャリアの人は『キャリアカーバー』」のように目的に合わせて使うと時間短縮になるでしょう。
『マイナビエージェントサーチ』
『enミドルの転職』(30代以上の人におすすめ)
『キャリアカーバー』(ハイキャリアの人におすすめ)
探す時の2つのポイント
- 担当の人の経歴を確認する。「自分と近い経験をしてたことがあるか」「自分の業界の経験が豊富か」を注意して見るといいでしょう。
- その会社の社長の経歴を見る。大手人材会社から独立している場合は、社内にしっかりとしたノウハウがある確率が高いです。
5. エージェントに面接対策を受ける時の5つのポイント
5-1. 事前に自己分析をしっかり行う
面接対策を行う前に、まず行うべきことは自己分析です。転職エージェントとの面談時間を有意義に使うためにも、最低限自己分析だけは事前に時間をかけて行い、その分析結果も担当者にフィードバックをもらうとよいでしょう。
自己分析の方法は「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」に、具体的な手順とともにご紹介しているのでご参考ください。
5-2. 職務経歴書を完璧に仕上げる
自己分析を進めたあとは、職務経歴書をしっかりと仕上げましょう。転職面接での面接者は、あなたの職務経歴書をベースに質問を重ねてきます。職務経歴書を完璧に仕上げることで、転職面接をあなたに有利に進めることができるのです。
職務経歴書の書き方は、【完全版】プロが教える抜群に好印象な職務経歴書の書き方に、具体的な手順とともにご紹介しているのでご参考ください。
5-3. 初回面談時に転職エージェントのモチベーションをしっかり上げる
「面接対策だけ受けたいと言わない」などの当たり前のところから、「すぐに転職しようとする意思をアピールする」など、担当の転職エージェントに対してのモチベーションを上げる必要があります。
コンサルタントも人間ですので、好き嫌いもあれば、やる気に差が出てくることもあります。そのため、手厚いサポートを受けるには、コンサルタントをやる気にさせることが重要なのです。
詳しいテクニックは「転職エージェントを本気にさせる!面談成功のための全知識」に具体的にご紹介していますのでご参考ください。
5-4. 受ける会社の面接スタイルや、面接者の癖を聞く
面接対策は、オーソドックスな面接質問に対する答えを整理してもらう事が全てではありません。面接を受ける会社ごとには、「その会社らしい面接スタイル」があり、事前に聞いておくと大変有利に面接を進めることができます。
例えば「A社は、自己PRよりも志望動機を重視します」と事前に教えてもらえれば、A社向けの志望動機をしっかり考え、熱意をもって入社意欲を伝えると、面接通過率は一気に高まるでしょう。
また、従業員が少ない中小企業やベンチャーだと、採用担当者や人事部長が直接面接するケースがほとんどです。転職コンサルタントは直接これらの人に会っている可能性が高いので、「人事部長はビジネスライクな人なので、厳しい質問が多い可能性があります。」といった面接社の癖を聞けることもあります。
5-5. 面接後、コンサルタントから面接評価と次回への改善点を聞く
面接対策は、面接前だけでなく面接後にもお願いすることができます。合格不合格に関わらず面接評価を聞き、次回の面接に向けた改善点をコンサルタントと話し合いましょう。
企業人事は「いい応募者を連れてきて欲しい」ので、転職コンサルタントに面接評価と合格/不合格理由を、かなり本音で伝えています。ぜひこの面接評価をコンサルタントから聞き出し、次の面接に備えることをおすすめします。
6. さいごに
質のいいサポートを受けれるかどうかは、転職エージェントの会社というよりも担当するコンサルタントによるところが多いです。ですが、その確率を上げることは出来ます。この記事を参考に少しでも質の高い面接対策のサポートを受ける手助けになれば幸いです。
繰り返しになりますが、結論として職務経歴書に強い転職エージェントは以下の通りです。
<大手で面接対策に強い転職エージェント>
『パソナキャリア』・・・総合的におすすめ
『JACリクルートメント』・・・キャリアに自身のある人におすすめ
<中小規模を含んだ特化型のおすすめ転職エージェント>
おすすめエージェント | |
IT(エンジニア) | レバテックキャリア |
IT(プロマネ中心) | アクシスコンサルティング |
デザイナー | コンフィアック |
人材業界 | プロフェッショナル・サーチ |
マスコミ・広告 | マスメディアン |
外資 | ムービン |
アパレル | クリーデンス |
第2新卒 | マイナビジョブ20’s |
女性 | ウーマンウィル |
管理職エグゼクティブ | ビズリーチ |
<自分で探す際に参考にしたいエージェントサーチ型サイト>
- 『マイナビエージェントサーチ』
- 『enミドルの転職』(30代以上の人におすすめ)
- 『キャリアカーバー』(ハイキャリアの人におすすめ)
ぜひ参考にしていただき、納得のいく転職活動をしてください。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。