ロシア 医師が患者殴り死亡か ネットに映像公開

1月10日 6時47分

ロシア西部の都市にある病院の医師が、患者を殴って死亡させた際の映像が、９日までにネット上に公開され、地元の検察が捜査に乗り出しました。

ロシアのメディアによりますと、西部の都市ベルゴロドで、先月２９日、看護師が患者から暴力を受けたと知らされた医師が、突然、診療室で、この患者と付き添いの男性に殴りかかり、５６歳の患者は頭の骨を折って、その場で死亡したということです。殴った医師や病院の関係者は、警察に通報しませんでしたが、この様子の一部始終は、診療室にあった監視カメラで撮影されていました。その後何者かが、映像をネット上に公開し、事件は９日になって明らかになり、地元の検察が捜査に乗り出しました。
医師が殴った理由について、病院側は、患者が酒に酔って病院を訪れ、看護師を足で蹴り飛ばしてけがをさせたと説明していますが、患者の妻は、体調が悪く、暴力をふるうことができる状態ではなかったと反論しています。監視カメラの映像には、病院の関係者が、床についた患者の血痕をふき取る様子も映っていたことなどから、事件を隠そうとした疑いも出ており、病院での医師による暴力に、ロシアで衝撃が広がっています。