各種目の協会幹部やコーチらによる傷害事件も相次いでいる。昨年6月には大韓柔道連盟のナム・ジョンヒョン会長が、会食の席で中高連盟の会長にビールの入ったコップを投げ付けて重傷を負わせ、警察に立件されると同時に会長職を辞任した。またリュージュでかつて韓国代表を務めたある選手(21)は「荷物運びを手伝わなかったことなどを理由に、コーチから何度も暴行を受けた」と暴露。加害者の元韓国代表コーチ(31)らを相手取って損害賠償を求める訴えをソウル東部地裁に起こした。この裁判で大韓リュージュ競技連盟とコーチに1900万ウォン(約194万円)の賠償を命じる判決が下されている。
体育大学の学生らによる暴行やいじめもたびたび問題になっている。先輩が後輩に日常生活で理不尽な指示や命令を下し、言うことを聞かない場合は団体で体罰やリンチを加える悪習は今も残っている。スポーツ界の別のある関係者は「体育大学では授業でもトレーニングが行われることが多く、卒業後も選手あるいは関係団体など就職先が限られている。そのため学生時代の人間関係がそのまま続き、社会人になってからも暴行や傷害が相次ぐケースもある」と説明した。