重量挙げ北京金の韓国代表選手、後輩選手を30分暴行

北京オリンピック金メダリストのサ・ジェヒョク選手を傷害で立件
後輩のファン・ウマン選手を30分にわたり暴行し、全治6週間の重傷を負わせる
サ選手は数々の栄光にきず、リオデジャネイロ・オリンピック出場も赤信号
「態度が悪い」ことを理由に暴行、それを周囲に話したことを理由にまた暴行
ファン選手の家族「示談に応じるつもりはない」

重量挙げ北京金の韓国代表選手、後輩選手を30分暴行

 男子重量挙げ韓国代表のサ・ジェヒョク選手(31)が後輩のファン・ウマン選手(21)に暴行を加えた容疑で警察に立件された。サ容疑者はこれまで選手生活に致命的ともいえる大きな負傷に何度も悩まされ、大手術を7回も受けながら、そのたびに復活に成功したことから「だるま」という別名で呼ばれてきた。とりわけ負傷後に行われた北京オリンピックで金メダルを獲得した後は、韓国男子重量挙げ界の顔のような存在にもなっていた。しかしこれら数々の栄光や逸話を残してきたスターが、今年ブラジルで開催されるリオデジャネイロ・オリンピックを前に傷害事件を起こし、転落への道を一気に転げ落ちた。スポーツ関係者らは戸惑いを隠せず「韓国のエリートスポーツ選手たちの間にまん延する暴力問題がまたも頭をもたげた」と嘆く声が相次いでいる。

 春川警察署(江原道春川市)によると、サ容疑者は12月31日夜11時ごろ、春川市内のあるフライドチキン店の前でファン選手に30分以上にわたり暴行を加え、全治6週間の重傷を負わせた疑いで、現在も警察の取り調べを受けている。サ容疑者の韓国体育大学の後輩に当たるファン選手は、2014年の重量挙げ世界ユース105キロ級で総合2位に入り、韓国重量挙げ界では若手の有望株だ。事件当日、冬休み中ということで春川市内の自宅にいたファン選手は、別の先輩から突然電話で酒の席に呼び出された。その席にはサ容疑者を含む4人の先輩がいた。同じ江原道洪川郡出身のサ容疑者は普段から春川市内によく出掛け、この日も現場のフライドチキン店で仲間の選手たちと忘年会をしていたが、その時にファン選手を呼び出したようだ。ファン選手はその場に合流したが、30分後にサ容疑者に外に連れ出され、30分以上にわたり一方的に暴行を受けたという。

春川=李革宰(イ・ヒョクチェ)記者 , ユン・ドンビン記者 , イム・ギョンオプ記者
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