【ソウル聯合ニュース】韓国で飲酒と喫煙、肥満により発生する社会経済的コストは年間23兆3477億ウォン(約2兆3947億円)に上ると推定された。
国民健康保険公団の健康保険政策研究院は国民健康保険公団のビッグデータをはじめ、消費者物価調査や死亡原因統計、勤労実態調査、交通事故統計などの資料を総合し、健康リスク要因による直接的、間接的な社会経済的コストを2005年から隔年で算出している。
今月4日公表の報告書によると、2013年に飲酒による社会経済的コストは9兆4524億ウォン、喫煙によるコストは7兆1258億ウォン、肥満によるコストは6兆7695億ウォンだった。
これら健康リスク要因による社会経済的コストの合計は23兆3477億ウォンで、健康保険の保険料収入の59.8%、健康保険適用の総医療費の45.8%にあたる。政府の社会資本(インフラ)予算と同程度だ。
2005年の約13兆5000億ウォンから、2007年が約17兆5000億ウォン、2009年が約20兆2000億ウォン、2011年が約21兆6000億ウォンと増加傾向にある。
社会経済的コストの内訳をみると、医療費が全体の39.1%と最も大きい。次いで、早期死亡によるコストが35.9%、生産性の損失額が13.9%、生産性の低下額が6.0%を占めた。報告書は「健康保険の財政負担を減らすために、積極的に健康管理をするよう支援しなければならない」と提言した。
また、社会経済的コストの増加率が最も大きいリスク要因は肥満であることが分かった。この8年間でコストは2.22倍に拡大し、喫煙(1.62倍)と飲酒(1.56倍)の増加率を上回った。報告書は、健康増進事業を喫煙だけでなく、肥満や飲酒対策でも強化する必要があるとした。