【コラム】30年で3回外れた中国崩壊論、今年はどうなるか

 韓国が1988年のソウル五輪以降、国際化、三豊百貨店と聖水大橋の崩壊、金融危機を経験したように、中国は2008年以降、北京五輪、対外膨張、天津での大規模爆発、深センの工業団地での土砂崩壊などを経験している。しかし、現在中国の外貨準備高は3兆4380億ドルまで増え、短期債務の割合は18%と低く、韓国が経験したような債務不履行事態は起きないとの分析が優勢だ。むしろ環境、食糧など予想できなかった問題が中国を揺るがす可能性がある。

 中国の未来を予想するのは難しい。しかし、80階のビル(中国)が倒れれば、周辺にある10階建ての建物(韓国)はひとたまりもない。韓中の国内総生産(GDP)の格差は1対8だ。それに中国の王朝の全盛期に我々は苦戦した。漢の武帝が古朝鮮を、唐の高宗が高句麗を滅亡させた。元、清が勢力を広げた際にも圧迫を受けた。

 今年も中国の崩壊論と台頭論が交錯しそうだ。国際政治学者にとっては学問の領域だが、韓国にとっては生き残りがかかった問題だ。当面の韓中関係は良好だと安心せず、大局を見据える眼を養う必要がある。

北京=アン・ヨンヒョン特派員
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