2015年12月18日03時42分
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働について、西川一誠知事が同意する見通しとなった。18日の政府の原子力防災会議(議長・安倍晋三首相)で高浜原発30キロ圏の広域避難計画が了承される。西川知事は、安倍首相がこの会議で発言する原子力政策に対する政府の「覚悟」を確認する。後日、林幹雄経済産業相とも会談し、表明への最終判断に入る。
西川知事は同意に向けて使用済み核燃料の中間貯蔵施設の県外立地についての国の積極的関与や地元雇用・地域経済への対応など5条件を掲げていた。このうち「原発の重要性や必要性に対する国民理解の促進」が懸案として残っている。原子力防災会議で安倍首相が政府の姿勢を示し、林経産相が福井県を訪れて国の取り組みを説明すれば、同意条件がそろうことになる。
12月県議会でも、老朽化した原発や廃炉問題、高速増殖原型炉「もんじゅ」と核燃料サイクルのあり方といった原子力政策全般の課題を挙げ、国民理解が進むよう政府に強く対応を求めた。16日には県議会を欠席して上京。首相官邸で菅義偉官房長官に会い、政府による国民向けのメッセージを強く要請していた。
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