吉田拓郎さんの「旅の宿」「落陽」や森進一さんが歌った「襟裳岬」などで知られる作詞家の岡本おさみ(本名岡本修己〈おかもと・おさみ〉)さんが11月30日、心不全で死去した。73歳だった。葬儀は親族のみで行った。

 鳥取県米子市出身。フォークソングなどの作詞で活躍し、吉田拓郎さんとのコンビで作った「襟裳岬」は1974年の日本レコード大賞を受賞。時任三郎さんの「川の流れを抱いて眠りたい」、ネーネーズの「黄金の花」など多くの作品を生んだ。

 2003年には代表曲を集めたアルバム「岡本おさみ アコースティックパーティーwith吉川忠英」が発売され、福山雅治さんが「ノスタルジア」(SION)をカバーした。今年10月に公開された映画「ベトナムの風に吹かれて」の主題歌になった、フォー・セインツwith松坂慶子の「たまには仲間で」の詞も手がけた。