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加湿器を改造してペットにしました
3歳の息子がいる。
彼を、例えば動物園に誘うとすると、大体こういう流れになる。 「日曜日に動物園に行こうか」 「誰が行くの?」 「お父さんとお母さんと、赤ちゃん(弟)も、みんなでいこう」 「ルンバさんは?」 ルンバ。 彼はどうも、ルンバことを家族だと思っている節がある。 > 個人サイト nomoonwalk そんな折、学研の「大人の科学」編集部から連絡をもらった。大人の科学というのは、毎号テルミンやらミニプラネタリウムやら、大人がちょっとぐっと来る感じの付録がついてくる雑誌だ(「雑誌がついてくる付録」と言っても差し支えないだろう)。
いわく、雑誌の記事にするので、付録を改造して何か作ってくれませんか、という。できれば子供が喜ぶような、家族で楽しめるものがいいらしい。 そこで思い出したのが、冒頭のルンバのことである。 付録を、ロボットに改造してやろう。子供が家族だと思ってしまうような。これでファミリーウケは間違いない。 愛玩用加湿ロボ今回、改造を頼まれた付録はこれ。
トルネード加湿器です
電源を入れると、幻想的な光とともに湯気が立ち上り、小さな竜巻に。
卓上にも置けるポータブル竜巻であり、ついでに加湿器だ。 「一石二鳥」という言葉の懐の広さについて考えさせられる、ずいぶん距離の遠い一石二鳥である。 これをロボットにする(イメージの伝わりづらいイメージ図)
加湿器をロボットにする、ってずいぶん突拍子がないように思えるが、ルンバだって掃除機をロボットにした結果、3歳児に家族扱いされているのである。大差ない。
こうして完成したロボットは、すでに動画で公開されている。大人の科学編集部が作ってくれた動画はこちらです。 この愛おしさをGIFでも
か、かわいい……。そのかわいさたるや生後2ヶ月の柴犬に匹敵する。
ビシッとしたものを作るのはとうてい無理だったので、うまく動かないポンコツ感を可愛げに転化していく方向をめざした。ルンバのようなシンプルな外観は親しみにくいと思い、顔をつけてファンシーに振った。 その甲斐あって、このかわいさである。生後2ヶ月の柴犬はすぐに大きくなってしまうが、ロボットの可愛さは永遠。 ちょっと上がった腕のこの愛おしさも、永遠(フォーエバー)
間違いなくかわいい……よね?
……実は、僕はこの愛おしさが、客観的に見てそうなのか、単に作者の親バカなのか、すでに判断が付かなくなっている。なぜなら。 製作に1ヶ月かかったからである。
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