2015年12月3日07時48分
海外での代理出産などの不妊治療の仲介をしている医療コーディネート会社「メディブリッジ」(東京都港区)が約1億1800万円の所得を隠し、3200万円を脱税したとして、東京地検特捜部は2日、同社役員の玉置径夫(みちお)容疑者(41)を法人税法違反の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
発表によると、玉置容疑者は2013年6月期までの2年間、同社の売り上げの一部を除外する手口で、同社の所得計約1億1800万円を隠し、法人税約3200万円を脱税した疑いがある。除外した大半は、客が同社に支払った費用だったという。
特捜部などによると、同社は海外で代理出産や卵子提供による出産を望む夫婦に対し、ハワイやタイなどの医療機関を紹介したり渡航のサポートをしたりする業務をしていた。同社のホームページによると、これまでに700組を超える夫婦に治療をしたという。一般的な費用として「339万円プラス航空券代や宿泊費」としている。
登記簿などによると、同社は2011年7月に設立。玉置容疑者はその数年前から個人で同様の事業をしていたという。
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朝日新聞社会部
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