水銀条約
2014年12月16日
「水銀に関する水俣条約」が採択されました。
2020年から規制が始まる見込みです。
2013年10月10日、水銀による汚染防止を目指した「水銀に関する水俣条約」(以下、水銀条約)が、国連環境計画(UNEP)の外交会議で採択・署名されました。この条約により、水銀を使った製品の製造や輸出入が2020年に原則禁止されることになります。
弊社の商品にも一部影響しますので、ご購入の際にはご注意ください。
2020年から水銀を使った製品の、製造・輸出・輸入が禁止に
「水銀条約」は、水銀や水銀を使用した製品の製造と輸出入を規制する国際条約で、2013年10月10日に熊本県熊本市で採択・署名されました。この条約は、先進国と途上国が協力して、水銀の供給や使用、排出、廃棄などの各段階で、総合的な対策に取組むことにより、水銀の人為的な排出を削減し、越境汚染をはじめとする地球規模での水銀汚染の防止を目指すものです。
具体的には、水銀を使った製品の製造や輸出入が2020年に原則禁止という内容が盛り込まれています。本条約の発効は、50カ国が批准してから90日後となるため、世界の主な水銀排出国・利用国の参加を確保し発効できるのは2016年頃と予想されています。
条約施行までの流れ
- 2013年
- 「水銀条約」採択・署名開始
- 各国による批准
- 2016年頃
- 50カ国に達する
- 90日後に発効
- 締約国会議の初会合で輸出入の手続きなど詳細なルールを決定
- 2020年
- 規制開始の見込み
水銀条約による規制の内容
水銀添加製品(電池、スイッチ、照明器具、計測機器[体温計、血圧計を含む]、歯科用アマルガムなど)が規制対象となります。この中で、ランプに関する規制は、一般照明用の蛍光ランプ(コンパクト形蛍光ランプを含む。ただし、水銀封入量が規制値[5~10mg]以下のものは対象外)や高圧水銀ランプなどが対象となります。
規制のポイント
禁止されるのは、2020年以降の製造・輸出・輸入
販売や使用自体は禁止となりません
規制されるのは製造、輸出入です。2020年以降も水銀を使った製品の販売は可能となっています。現在ご使用いただいているランプは、2020年以降もそのままご使用いただけます。
全面禁止の対象は高圧水銀ランプ。
メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ、特殊用途ランプ(紫外線ランプなど)は規制対象外
蛍光灯は、水銀封入量を規制(5~10mg)
弊社商品への影響
弊社商品の中では、高圧水銀ランプに分類される、一般照明用の以下の製品の製造・輸出入が禁止されます。一方、セラミックメタルハライドランプなどの商品は影響を受けません。
※高圧水銀ランプとは…ガラス管内の水銀蒸気中のアーク放電により発生する光放射を利用した光源。主に一般的な水銀ランプを指します。
× 製造・輸出入禁止
○ 製造・輸出入可
セラミックメタルハライドランプ
- FECセラルクスエースシリーズ
- セラルクスシリーズ
- ツインセラルクス
- CDM-R
メタルハライドランプ
- ハイラックス
- アイクリーンエース
- FECマルチハイエースH
- UVカット形 FECマルチハイエースH
- FECマルチハイエース
- UVカット形 FECマルチハイエース
- アイ マルチハイエース
- 電子安定器用 アイ マルチメタルランプ
- クウォーツアーク
- アイ マルチメタルランプ
- UVカット形 アイ マルチメタルランプ
高圧ナトリウムランプ
- FECツインサンルクスエース
- FECサンルクスエース
- アイ サンルクスエース
- アイ スペシャルクス
- アイ サンルクス
低圧ナトリウムランプ
- アイ NX形ナトリウムランプ
蛍光ランプ
(直管形・コンパクト形蛍光ランプ)※
※直管形蛍光ランプ・コンパクト形蛍光ランプは水銀を含んでいますが、岩崎電気の直管形蛍光ランプ・コンパクト形蛍光ランプは水銀封入量が規制値(5~10mg)以下となりますので、引き続き製造・販売が可能です。
特殊用途ランプ
- 高圧水銀ランプ
- 紫外線ランプ など
水銀ランプ[~2020年]アイコン(カタログやウェブサイトでの表示)
規制の対象となるページには左のアイコンを表示しております。購入される前に規制の内容をよくご確認ください。