1対10の対決だった。来年の米大統領選に向けた共和党候補による2回目のテレビ討論会が16日、米カリフォルニア州シミバレーで開かれた。ずけずけとした物言いで話題の不動産王ドナルド・トランプ氏は、ほかの他の候補者10人から集中的なけん制に遭った。「2部リーグ」から昇格したコンピューター大手ヒューレット・パッカード元最高経営責任者(CEO)のカーリー・フィオリーナ氏(61)=女性=は今回も注目を浴びた。
トランプ氏は「マニアック(maniac=狂気じみた人。金正恩〈キム・ジョンウン〉朝鮮労働党第1書記のこと)が居座っていて、実際に核兵器を保有している北朝鮮に対し、誰も言及していない」として、討論会に出席した他の候補者たちが北朝鮮の核問題を討論のテーマにしないことを攻撃した。