2015-08-23
■9月上旬より、紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。

そろそろ正式告知OKとなりましたので、こちらでも宣伝しておきます。
森功次プロデュース
分析美学は加速する――美と芸術を駆けめぐるブックマップ最新版
開催期間:9月上旬から10月下旬予定*2。
ブックフェア会場では無料のブックガイド冊子を配布します。まだ現在編集中ですのでページ数がどれくらいになるかわかりませんが、かなり充実してます。ぜんぶで4万字(!)近い。
項目立て&執筆陣は以下のとおりです。
美と芸術を駆けめぐるブックマップ 構成
はじめに(森功次)
A)環境美学(青田麻未)
B)芸術の定義(松永伸司)
C)音楽作品の存在論(田邉健太郎)
D)言語と美学(高田敦史)
E)意図と解釈(河合大介)
F)フィクション(高田敦史)
G)物語(高田敦史)
H)絵、写真、イメージ(高田敦史)
配布冊子は、初学者から専門家まで楽しめる、体系的なブックマップに仕上げました。
(1)まず、「そもそも美学という学問とは?」というテーマで、解説ならびに選書を小田部胤久先生*3にお願いしました。古典文献から大陸系美学の重要文献も多数挙げられています。美学という学問にまだなじみがない方は、ここから入ると良いと思います。
(2)次に、「分析美学の歴史」についての解説を、西村清和先生*4にお願いしました。分析美学がどういう流れで進展してきたのかを、ここで学べます。
「分析美学の基本書」の箇所では、分析美学に興味が出てきた人向けに、入り口となるいくつかのオススメ文献を挙げています。ここで挙げられた入門書・アンソロジーでざっと見取り図を把握しておくと、個々のトピックが理解しやすくなるでしょう。
(3)そこから先は、分析美学を最前線でバリバリ研究してる*5博士課程からポスドクの研究者(と日曜美学者)による各トピックの解説です。計11項目。ここが超オススメです。これを読めば分析美学の現在の動向がわかる!哲学・美学・美術史・表象文化論系の学生・研究者は見ておいて損はないです。近隣分野の現状がこんなにお手軽に学べる機会はそうそうない。『分析美学入門』以降、どういう動きがあるのかな―、と気になっているひとはぜひ読みましょう。超充実してます。これタダで配るのかよ、という感じ。文学フリマとか出せば金取れるんじゃないですか。というかもう少し頑張れば入門書つくれるんじゃ(略)
挙げられた文献は全部で160ほどです。その全てを書店に並べることはできませんが、この中から100近くが書店に並びます。
美学関連の書籍を実際に、しかもこんなに一気に手に取れる機会はなかなかありません。版元にお願いして一部の貴重書も仕入れることができたそうですので、高騰していたあの本を買うチャンス(かも)!しかも今回のブックフェアは、日本随一の洋書コーナーを設ける紀伊國屋書店新宿南店のバックアップの下、洋書もかなりの数並べてあります。そういう意味でもかなり貴重な機会といえるでしょう。お近くに寄られた際はぜひ足を運んで頂ければと思います*6。
ちなみに開催期間中にはpopもいくつか追加していく予定です。
「俺にもpop書かせろ!」的な人がいらっしゃいましたら、なにとぞお願いします。
では。
よろしくお願いします。
フェアの告知サイトも作成中です。もう少しで公開できると思います。フェア開始後の進行状況などはそちらで報告していく予定です。
なお、フェアについてのお問い合せは勁草書房営業部(TEL 03-3814-6861)までお願いします。