[この記事は Rich Hyndman、デベロッパー アドボケートによる Android Developers Blog の記事 "New Android Code Samples" を元に、荒木が翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

Android Wear、Android for Work、NFC、画面キャプチャに関する新しい Android コードサンプルが GitHub の Google Samples リポジトリにコミットされました。ここでは、新しいコードサンプルの概要を紹介します。
XYZTouristAttractions
このサンプルでは、実際のモバイル端末と Android Wear アプリの連携を模擬的に再現しています。洗練されたデザインで、モバイルアプリから対応する Wear 側コンポーネントと通信してデータをやり取りする方法を具体的に示したサンプルになっています。

アプリ自体は、観光名所を巡る場面を想定したもので、注目すべきポイントに近づくとユーザーに通知する、というものです。同時に、Wear のコンポーネントが観光名所の画像と概要を表示し、GridViewPager の UI コンポーネントで最寄りの観光名所に関するクイック アクションを表示します。

DeviceOwner - デバイス オーナーとは、デバイスのセキュリティや設定を管理できる特別な権限を持ったデバイス管理者です。このサンプルでは DevicePolicyManager を使ってデバイス オーナーの機能を利用する方法を紹介しています。グローバル設定の構成 (時刻やタイムゾーンの自動設定など) や標準ランチャーの設定が含まれます。

NfcProvisioning - このサンプルでは、NFC を使って、デバイス オーナーが設定されたデバイスをプロビジョニングする方法を示しています。このサンプルをデフォルトのまま使用すると、DeviceOwner のサンプルを使ってピアデバイスを設定します。設定を書き換えて他のデバイス オーナーを使用することもできます。

NFC BeamLargeFiles - Android 4.1 以上で Android ビームを使ってサイズの大きなファイルを転送する方法を示しています。NFC で最初のハンドシェイクを行った後、Bluetooth や WiFi Direct など、次の高速な通信チャンネルを使ってファイルを転送します。

ScreenCapture - Android Lollipop で MediaProjection API が加わり、画面上のコンテンツのキャプチャやシステム オーディオの録音が簡単にできるようになりました。ScreenCapture では、この API を使ってデバイスの画面をリアルタイムにキャプチャし、SurfaceView に表示する方法を紹介しています。

さらにおまけとして、Android アプリの Santa Tracker や、3 つのゲーム、2 つのウォッチフェイスなどもオープンソースで公開され、GitHub から入手できるようになりました。
この新しいサンプルも、Android のほかのサンプルと同じように、組み込みのサンプルのインポート機能を使って Android Studio からアクセスできます。また、サンプル ブラウザからもアクセスできます。
コードサンプルをチェックして、開発にお役立てください。

Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team