ただの雑記ブログならともかく、ブログを“運営”している以上、必ず必要になってくるのが、お問い合わせフォームやメールフォームなどの読者とのコミュニケーションツールです。
そして、コミュニケーションツールはどれか一つの正解があるわけでは無く、媒体によって向き不向きがあったり、それらを組み合わせて利用する必要があります。
そこで今回は、読者とのコミュニケーションツールがなぜブログに必要なのかをご紹介した上で、ツールを一覧にし、それぞれの特徴などについてご紹介したいと思います。
なぜコミュニケーションツールが必要なのか?
連絡フォームが必要な理由は大きく分けて2つあります。1つは、業務上の連絡をこなすためです。たとえば、ブログ運営上の問題があった時、ブログの画像やテキストの利用許可を求められる時、メディア出演・寄稿の依頼がある時などにはどうしても連絡フォームが必要になります。
ひょっとすると、これまで連絡フォームが無かったために、メディアへの露出機会を損失してきた方もいらっしゃるかもしれません。「いやいや、私の弱小ブログなんぞがメディア露出なんてあるわけがない……」と思われるかもしれませんが、判断するのは相手側なので、どんなところに魅力を感じてくれるか分かりません。とりあえず用意しておいて損はないでしょう。
それに、あくまで噂程度ですが、Google AdSenseやアフィリエイトの審査に応募する際には、この連絡フォームがあった方が審査に通りやすいという噂もあります。私は無くても通ったので、真偽のほどは分かりませんが、用意しておいて損はないでしょう。
もう1つの理由は、ブログを書いているブロガーや、ブログの読者との繋がりが出来るということです。これはファン作りという実際的なメリットももたらしますが、それ以上に読者の方とお会いするというのは、メリットの事を考えなくとも楽しいものです。
やっぱり、いくらブログを備忘録や日記として利用していると言っても、それをネットに公開している以上、誰かに見て欲しいと思っている方も多いでしょう。そのレスポンスをコメント欄のような一方向的な繋がりではなく、双方向的なやりとりに変えたいと思っている人もいるはずです。
そういった意味でも連絡フォームを持っておいて損はありません。このように連絡フォームの設置には、実際的なメリットと心理的なメリットの2つがあります。
それでは、そういった連絡フォームの種類と特徴について以下にご紹介していきます。
コミュニケーションツール一覧
お問い合わせフォーム
代表例: 忍者メールフォーム、Googleドキュメントフォーム
特徴: フォームをブログやサイトに貼り付けられるので、ブログにコメントするような気軽さで読者が問い合わせできます。メールアドレスを公開しないので、スパムメールなどの心配も減ります。業務用のサイトなどがよく利用しています。
ただ、個人がプライベートなやりとりをするのには、少し堅苦しいかもしれません。お問い合わせフォームの種類など、詳しく知りたい方は以下のサイトを参照してください。
メールアドレスの設置
代表例: GoogleやYahooなどのフリーメールアドレスの公開
特徴: 各ブログ用にフリーメールアドレスを作成して、ブログのプロフィール欄などに記載しておくだけなので、手軽に導入できます。スパムメール対策が必要なのと、読者にひと手間かけさせることにはなりますが、個人レベルならこれで十分です。
初心者が簡単に取れるスパム対策としては、「〇〇@gmail.com」を「〇〇アット(←ここを@に変えて下さい)gmail.com」といったように表記する、メールアドレスを画像で貼り付けるといった方法があります。ただ、明らかに読者の手間が増えるので、いずれの方法もメリット・デメリットはあります。詳細は以下のサイトを参照してください。
スパムを防止しつつメールアドレスを公開する方法 [ホームページ作成]
SNSでの連絡
代表例: twitter、Facebook、Google+
特徴: SNSでのアカウントと連携して、メッセージ機能やコミュニティ機能を使い、連絡を取る方法です。欠点は、そのSNSを利用していない人とは連絡が取れないことと、自分がブログとSNSを連携していることを読者に周知させていないと気づかれもしないことです。
読者と密なコミュニケーションを取りたい人向けのツールで、あまり公的なツールとは呼べません。ですが、ブロガーは絶対と言っていいほど代表的なSNSのアカウントを所有しているので、ツイッターアカウントぐらいは持っておきましょう。プライベートなお誘いはメールよりもSNSから来やすいので、記事の更新を通知するだけのツールにならないようにする必要があります。
Ask.fmの設置
一問一答形式のコミュニケーションツールです。匿名での質問が可能なため、名前を公開したくないユーザーから深刻な相談が来る事もしばしば。ただし、匿名なので荒らしやブログ運営者の事を考えない無神経な質問も多いです。Ask.fmでいじめられて自殺した子どものニュースも耳に新しいのではないでしょうか。
質問は削除できるので、誹謗中傷も運営側が気にしなければ問題ないかもしれません。ただ、アカウントは一度作ると削除しづらいので、利用には注意が必要です。
ブログ運営者の中には、Ask.fmで恋愛相談などを受けて、その回答を記事にするといった利用をされている方もいらっしゃいます。Ask.fmの匿名性を活かしたブログ運営法なので、興味のある方は以下のサイトを参考にしてみてはいかがでしょうか。
プロフィールページを設けよう
さて、以上の中から連絡フォームを選び設置したとして、最も重要なのは「自分がその連絡フォームを利用していることを読者に周知徹底すること」です。
たとえば、ツイッターを読者との連絡用に利用しているのに、読者がそれに気づかないのでは全く意味がありません。
だいたいの人のブログを見る限り、SNSのフォローボタンを記事下やフッター、サイドバーのプロフィール欄に、お問い合わせやメールフォーム、Ask.fmの質問フォームをサイドバーやフッターに貼り付けているパターンが多いように思います。
ただ、ブログにそのまま連絡手段を貼り付けるのではなく、プロフィールページを作成し、そこに貼り付けるのも一つの手でしょう。ブログの1記事としてプロフィールページを作るのも良いでしょうし、プロフィールを作る専用のツールを使うのも良いでしょう。
はてなブログの場合、プロフィール記事を書くのもいいですが、デフォルトのプロフィールページを変更する方法もあります。以下のサイトに詳しいので、興味のある方は参照してください。
不可能を可能に!はてなブログのプロフィールページをカスタムできるJavaScriptプラグインを自作した
プロフィールページを作る専用の外部ツールとしては、私も利用しているabout.meなどをお勧めします。英語のサイトですが、HTMLなど何の知識もなくとも、カッコいいページが簡単にできます。
プロフィールページに記載する情報としては、「このブログはどんなブログか」「自分に何ができるか」「連絡手段」などを書いておくと良いかもしれません。ぜひ有効に活用してみると良いでしょう。