少ない油で調理ができる。焦げ付きにくい。汚れが落ちやすく、お手入れも手軽で価格もリーズナブル。一般家庭なら普段からメインで使っているフライパンはフッ素樹脂加工のもの、という人がほとんどではないでしょうか? 最近では注ぎ口がついた深めのタイプなどもあるので、揚げものや煮物もすべてフライパンで作るという人も少なくないようです。
そんなパーフェクトにも思えるフッ素樹脂加工フライパンですが、致命的ともいえる大きな欠点があります。それは他の金属製の調理器具に比べると、ずば抜けて寿命が短いこと。大抵は使い始めて2・3年のうちに、表面にコーティングしてあるフッ素樹脂が剥がれ、焦げ付きやすくなってしまうのです。
ではフッ素樹脂加工フライパンをできるだけ長持ちさせるためには、普段からどんなことを心がければいいのでしょうか? 次にご紹介する3つのNGポイントを避けるだけでも、耐久性はぐんと違ってきます。
調理直後の熱い状態で水をかけない
調理直後の熱々の状態で「ジューッ!」と洗ったほうが汚れが落ちやすい、と思い込んでいませんか? フッ素樹脂加工フライパンにとって、急激な温度変化は表面の被膜が剥がれる原因になります。洗うときは必ず冷ましてから!
たわし、クレンザーは被膜を傷つけるので厳禁
フライパンを洗うときはスポンジの柔らかい面を使って、小さな円をクルクル描くようやさしく磨いてください。研磨力の高いクレンザーやたわしは表面に細かい傷がついてしまうので厳禁。アルカリ性の食器洗い機用の洗剤も被膜が弱くなるので避けましょう。
空焚きは×、強火調理もなるべく避けて
鉄製フライパンと違って、フッ素樹脂加工フライパンは高火力が苦手。とくに空焚きをすると、表面のコーティングが浮きだって剥がれてしまいます。長時間の強火調理はなるべく避けたほうがいいでしょう。
まとめるとフッ素樹脂加工フライパンを長持ちさせるコツは、いかに表面のコーティングを剥がさずキープするのか、この一点に尽きます。日々の使い方が寿命を大きく左右するぶん、消耗品と割りきって使い捨てるのではなく、愛着を持ってなるべく長くお付き合いしていきたいですね。
焼きもちのアボカドソテー添え | 料理サプリ