事業所のエアコンを、全部ダイキンで揃えていました。
特に不満もなかったので、今回もダイキンで入れ替えを行ったのですが、新機種の使い勝手が格段に落ちていて驚きました。
製品の性能以前の問題、社内体制に不信感を覚えたので、もう2度とダイキンのエアコンは買いません。
こういった不幸に合う方が減ってほしい、その気持ちを込めた覚書です。
ユーザビリティのお作法を無視したダイキンエアコン
とにかく最初に思ったのが「使いにくい」ということ。
購入から1か月ほど使ってみて、その理由が分かってきました。
ポイントは2つあります。
- 既存のダイキン機種と違う挙動に変えた
- 変えた後の挙動が、他の一般物と異なる
何がユーザビリティを阻害したか
電源のオンオフサイン(リモコン)
今までのダイキンのエアコンは、リモコン操作をしたときの「音」がオンオフで異なっていました。
オンは「ピピッ」
オフは「ピー」
今回は、両方とも同じ音です。
忙しいときはリモコンの画面まで見ている暇はないので、音で動作を判断していたのですが、それが不可能になりました。
電源のオンオフサイン(本体)
そうすると、本体をみて判断するしかありません。
事業所にはサイズ違いで2種類入れたのですが、2種類ともにひどい。
1種類目:電源オンが「赤」のサイン
⇒過去のダイキンのモデルは、オンは青でした。
信号も青がすすめ、赤が止まれ。
赤がついてしまうと、何かエラー警告かと一瞬考えてしまいます。
2種類目:そもそも本体にオンオフのサインなし
⇒送風口に手をかざして、温風の様子で判断します。
忙しいのにやってられないよ、というのが正直なところ。
ボタンを減らして、必要なものをなくしたリモコン
多機能なモデルになっています。
ボタンの数は少ないです。
…毎日使う必要な機能にワンタッチでたどり着けません。
たとえば、入タイマーと切タイマー。
タイマーの画面にたどり着く前に、ボタンを5回以上押さないといけません。
毎日のことにこれは大きなストレス。
また、リモコンの電池消費を抑えるために(説明書より)、リモコンの画面表示が消えます。
そのため、ボタンを2回押さないと電源のオフや温度変更ができません。
リモコンの電池なんてタカが知れてるので、解除しようと思ってもできません。
リモコン全般に、液晶画面を大きくして画面表示で対応しようとしています。
しかし、そこにユーザビリティ理解が伴っていません。
ガラケーのころを思い出してください。
画面にソフトキーで表示が出たとき、たとえば右に「すすむ」左に「もどる」が出た場合です。
この時は、その場所に応じて右のボタンをおして進む、左のボタンを押して戻るでしょう。
ダイキンのリモコンは、画面の右に戻るボタンが表示されても、戻るボタンはリモコンの左下だったりするのです。
対応が全く分からない。
ブランド=信頼が壊れる兆候
私はもうダイキン製品を購入することは2度とないでしょう。
これが製品の新機能が気に入らないとかであれば別です。
今回の出来事は、社内体制に大きな問題が見えるので購入をしない決断をしました。
新製品になって、使い勝手が大きく変わりました。
変えるということは決断をするということです。
そのゴーサインを出すのに、今までより大きく使い勝手が悪く変わることを検証できない、もしくは使い勝手を何も考えていないということです。
ユーザーテストを何人かやれば一瞬でわかる…
というか、自分で使ってみればわかるだろ、ということが分からない。
もしくは、分かっても言い出せずに製品が世に出てしまう。
硬直・縦割りの社内体制が透けて見えます。
大方、ごちゃごちゃとボタンが多いことは悪だ、だからボタンの数を減らせ!!
ということがKPIになり、ボタンを減らす主題としての「分かりにくい」ということの解消に至らなかったのでしょう。
ダイキン社内の人は誰も自分でリモコンを使わないのでしょうか。
高機能だぞ!!という技術盲信なのでしょうか。
シンプルとはこういうこと:たとえば日立エアコンしろくまくんの場合
必要なものが、すべて表に出てワンタッチでたどり着ける。
迷いなし。
ダイキンの1件があったので、自宅の転居に伴うエアコン購入はダイキンを選択肢から除外しました。
1か月の前後でしたが、先に転居していたらダイキンから選んだだろうからこそ、信頼の根幹が揺らぐというのは大きな事象ですね。
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