ハロウィーン 渋谷で大量のごみ放置11月4日 18時02分
先月31日から翌日の未明にかけて、ハロウィーンにちなんで仮装した大勢の人たちで混雑した東京・渋谷では、路上に大量のゴミが放置されていたことが分かりました。
ごみはボランティアなどによって片づけられましたが、マナーを守るよう求める声が上がっています。
渋谷駅の周辺は、先月31日の夜からハロウィーンにちなんで人気アニメのキャラクターなどに仮装した人たちが大勢集まって混雑しました。
混雑は翌日の今月1日の未明まで続き、警視庁が機動隊を出動させるなど200人余りの態勢で交通整理や雑踏の警戒に当たりました。
混雑のあと、渋谷の路上には仮装した衣装の一部や飲食物の容器といった大量のゴミが至る所に放置され、翌朝、ボランティアや地元の商店街の人たちが清掃活動を行いました。
ふだんから都内の繁華街で清掃活動などをしている大学生のボランティア団体「あおぞら」の代表、木暮傑さんは、ほかの大学生4人と午前9時ごろから2時間ほど清掃を行い、ゴミを7袋分拾い集めたということです。
木暮さんは、「サッカーのワールドカップでは、日本のサポーターが観客席のゴミを集めたとして称賛されていましたが、このようなことになって残念です。1人1人がゴミを捨てないよう意識すれば自然とゴミは減ると思うので、次のイベントの際には気をつけてもらいたいです」と話していました。
「誰も言うこと聞いてくれず」
「渋谷センター街」で青果店を営む男性は、「声をからしてポイ捨てはだめだと呼びかけていましたが、誰も言うことを聞いてくれませんでした。営業の妨げになるので、次からは気をつけてもらいたいです」と話していました。
また、飲食店の従業員の男性は、「ごみはいつも多いので半ば諦めています。ゴミ箱の数が少ないこともポイ捨ての原因になっていると思うので、行政や地域で対応できることもあると思います」と話していました。
ツイッターにも反応
ツイッターでは、ゴミが散乱している渋谷の街の写真などが投稿され、「マナーを守るべきだ」といった反応が多く寄せられています。
このうち、「来年からハロウィーンいらないね」というメッセージとともに投稿された写真には、トイレや路上に空き缶やペットボトル、それに衣装が入っていた袋などが放置されている様子が映っています。
この投稿に対しては、「最低限のマナーは守るべき」とか、「来年からはぜひやめて下さい」といった反応が多く寄せられていました。
また、ボランティアでゴミ拾いを行った木暮傑さんの投稿にも、「情けないかぎり」とか、「大人が片付けしないのはおかしい」などのコメントがつづられていました。